試験実施に誤解があると基礎教育局局長(Vol.6/No.165, 10月21日4-2)
2018年10月21日付 The Voice 紙

ヤンゴン 10月20日

新たな基礎課程カリキュラムで教育を行なっている幼稚園課程(KG)、1年生、2年生で、基礎教育を実施する学校(訳者注:日本での小・中・高校に該当)の一部において、半年に一度の試験が実施されており、その実施は間違った理解によるものであることを基礎教育局局長のウー・コーレーウィンが本紙に明らかにした。

「新たなシステムでは、試験をしてはならない。今は幼稚園課程でさえ試験を行なっていると聞いている。その子供たちが、どのくらいできるようになったか、理解しているか、読み書きができるかということを評価しなければならない。これを(試験を行うことと)誤解している」と、ウー・コーレーウィンは続けて述べた。

そのため、州・管区の教育長、郡の教育長や教育長補佐を通じて、新たな基礎課程カリキュラムの監督・評価責任者たちに通知し、教員たちの誤解を再度知らせて指導する必要があることを同氏が明らかにした。

新たな基礎課程カリキュラムにより、生徒たちの達成度を教員が継続して評価し、その結果を年に2回学生の親と会って相談しなければならないが、試験を実施しているため新カリキュラムの目的が達成できていないことを、基礎教育学校の教員の一部は述べた。
マンダレー市の幼稚園課程の教員ドー・ニーラーウィンは、「試験を行うということを聞いた。私自身の学校ではない学校の子供達が、試験を受けなければならないと言っていた。友人の教員の学校では試験を受けさせたように聞いた。そう聞いたということはつまり、新カリキュラムの指示に従っていないから(試験したの)だ」と話した。

教育省としては、基礎教育部門の新システムへの改革を、1年に1学年のペースから、来年は3年生と6年生を新たなカリキュラムに変更して教育を行うとしている。その年には、新6年生課程と旧6年生課程(7年生)の2学年が存在することになる。
(訳者注:新課程の英語呼称ではKGを1年生とカウントしないため、学年の数え方が変わる)

今年、3年生、4年生、5年生、6年生と7年生に通う学生には新カリキュラムが適用され、(そのため)現行の大学入学試験を受験しなければならないのではなく、12年生まで通わなければならないことになる。(訳者注:現行のカリキュラムでは10年生が高校最終学年なので、新たに基礎教育が2学年延長されることになる)全学年を2023年には完全に改革することを教育省は発表している。

Tweet
シェア


 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:笹森 奎穂 )
( 記事ID:4556 )