在日ベトナム人協会会長、勲章を受賞
2018年11月12日付 VietnamPlus 紙
勲章伝達式でのチャン・ゴック・フック氏(右から4番目)
勲章伝達式でのチャン・ゴック・フック氏(右から4番目)

 国営ベトナム通信社東京支社の記者によると、在日ベトナム人協会(VAJI)会長チャン・ゴック・フック氏が、2018年秋の勲章伝達式において旭日単光章を受賞した。
 これは、日本国に多大なる貢献をした団体・個人を認め賞讃する重要な行事である。
チャン・ゴック・フック氏(日本名:新田一福)は1947年生まれで、1968年から日本に留学した。
 1984年にチャン・ゴック・フック氏は株式会社メトランを設立し、初の未熟児用の高頻度振動換気(HFO:High Frequency Oscillatory Ventilation)人工呼吸器を開発した。 
 メトラン社製のHFO人工呼吸器は多くの日本の新生児を救った。
 現時点までで、日本の大型病院・医療センターの90%がチャン・ゴック・フック氏のHFO人工呼吸器を配備している。この人工呼吸器はまた、ドイツ、イギリス、スイス、タイ、台湾、マレーシア、コスタリカ、メキシコなど、世界各地に広がっている。
 ベトナム出身の一経営者のHFO人工呼吸器が日本において幾千もの未熟児の回生を手助けしたことは、2012年7月に天皇陛下のメトラン社訪問というこの上ない偉大な栄誉をチャン・ゴック・フック氏にもたらした。
 2017年12月、社会に貢献する企業の価値向上と企業の将来地域経済に対する寄与の予想に関する分析をもとに、株式会社メトランは光栄にも日本政府により「地域未来牽引企業」に選ばれた。
 日越関係が大きく発展している中で、チャン・ゴック・フック氏は日本のベトナム人コミュニティの発展に尽力してきた。
 2017年5月28日、チャン・ゴック・フック氏は2017−2020年任期で在日ベトナム人協会会長に選出された。
 会長として同氏は、日本にいるベトナムの若者を動員して、同氏と共に在日ベトナム人の認識向上、日本社会への適応に苦しむベトナム人の支援を目的とした行動計画を打ち建て、文明的なベトナム人コミュニティの建設と在日ベトナム人のイメージアップを目指している。
 同氏は、こうしたこともベトナムと日本の両国家間、両民族間の素晴らしい関係における重要な要素であると確信している。
 上記の素晴らしい功績によって、同氏は日本政府により旭日単光章を授与され日本国に対する、また越日の友好関係に対する同氏の積極的な貢献が認められる栄誉を得た。

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( 翻訳者:嘉田浩 )
( 記事ID:4646 )