障がい者が教員になることを認める方針(Vol.6/No.204, 12月5日 4-2)
2018年12月05日付 The Voice 紙

ヤンゴン 12月4日

来年から教員養成カレッジを4年制教育単科大学として格上げし、障害者も通う許可を与えていくことを高等教育局副局長メーサンイー博士が述べた。
ユネスコミャンマーの支援で2年制の教育養成カレッジを4年制教育単科大学として格上げする際には、インクルーシブ教育を導入するものであり、先のように大学に通う許可を与えることを、12月3日ティンガンジュン教員養成カレッジで行った国際障害者デーの記念式典で同氏が述べた。
障害というのは、視覚障害、聴覚障害、知的障害、身体障害の4種があり、教育制度にインクルーシブ教育を導入するのですべての種類の障害を持つ人を受け入れる。しかし、障害者がどのように教えていくのかに関しては引き続き話し合っていくことが高等教育局から明らかになった。
2016年まで大学入学案内では、教育大学や教員養成カレッジに入るためには、健康であり、身体器官の障害や欠損、発音が正しくできないこと、吃音といったことがなく、教員の資質を満たしている人でなければならないと限定してきた。その後、その点を緩和したが、校長が許可した場合のみ通学することができる。
ティンガンジュン教員養成カレッジ学長のキントゥーザーソー博士は「私たちははじめのころ、障害のある学生の場合この学校で先生になる勉強をするといったら入る許可を与えていなかった。去年から身体器官に欠損のある学生たちを受け入れ始めた。これからは普通の(訳者注:健常者の)子どもたちと同様にみんな受け入れる」と述べた。
障害者を教育単科大学に通う許可を与える際は、彼らを実際に訓練し、育てることになる先生たちへの指導を追加したり、必要な物品を十分にそろえたりすることができれば、障害者も熟練した先生として育てることができるだろうと同氏が期待の見解を述べた。
しかし、その制度を国全体の規模で始める前に、現在の教育年度中にヤンキン教員養成カレッジとマンダレー教員養成カレッジでの先行プログラムとして、インクルーシブ教育制度を開始するとし、そこから実際の経験を得るだろうとも述べた。
ミャンマー国内にある25の教員養成カレッジを教育単科大学として2019年12月から開校する予定で、現在1年生のカリキュラムを作成し終えており、教育単科大学を修了したら文学士(教育学)と理学士(教育学)の学位を与えられることが高等教育局から明らかになった。

訳者注:簡単に本文に出てくる大学について説明すると、教員養成カレッジ(Educational College)は2年制、教育単科大学(Educational Degree College)は4年制、教育大学(University of Education)は4年制で修士課程、博士課程もある大学、ということになる。現状では本文の通り、教員養成カレッジ25校と教育大学2校がある。

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( 翻訳者:朝倉サヤカ )
( 記事ID:4656 )