ミッソンダム計画を永久的に中止するよう、カチンの3政党が合同で発表(1月15日 Vol.6/No.239, 2-1)
2019年01月15日付 The Voice 紙

ヤンゴン 1月14日

 エーヤーワディー川のミッソンダム水力発電計画を永久的に中止するための基本原則に基づいた考えがあることをカチンの3政党が合同で発表した。
 先日、在ミャンマー中国大使がカチン州を訪問した際に、カチンの政党、民間団体と面会したが、その訪問について中国大使館が情報を発表した際に、カチンの人々がミッソンダム計画を支持していることと、計画を再び始められるよう努力していくということを発表した。
 上記のミッソンダム計画を地元の人々が支持していると言っていることに対して、外では批判があり、カチンの3政党は永久的に中止する考えであることを発表した。
 ミッソンダム計画は過去の政権の時から地元の人々が受け入れないため中止せざるを得なかったが、現在の民主主義政権下でも国民と反対の考えを実行するものではないと信じていることを、カチン州民主党党首のマナントゥージャー博士が述べた。
 「彼(中国大使)はこれを再び行いたいという意向があるということ、電気が必要だということを述べた。私たちは支持する考えを言わなかった。これはこのように支持するとも言えない。人々の意見を集めてから決めなければならない問題だ」と同氏が述べた。
 カチンの3政党の共同声明には、ミッソンダム計画を永久的に中止すること、国内の平和プロセスを中国、国際連合を含めた国際社会と協力して実行していくこと、カチン州で実行する予定の工業団地計画に関して真の平和を獲得してから計画を実行していくこと、などの点も含まれた。
 ホンリャン(洪亮)中国大使の発表においては、7年間中止しておかねばならなかったミッソンダム計画の問題を解決せずに時間を引き延ばしているならば、中国の会社はミャンマーに来て投資するには信頼面で困難があるということを述べた。中国とミャンマーは経済協力として中国・ミャンマー経済回廊を実現させているところで、カチン州の国境地域経済地区の設立のため準備をしている。これらの計画は、カチン州の発展のため大きなチャンスを運んでくる可能性があり、中国・ミャンマーの共同事業において直面せざるを得ない困難の一つが7年間中止してあるミッソンダム水力発電計画であることも加えて述べた。
 そのほかに、中国・ミャンマー経済回廊を建設するためにも十分な電力は特に緊急で必要になり、前述のミッソンダム計画の問題に対し両国ともに受け入れられる解決策をできるだけ早く探すことができるよう努力していることも同氏が述べた。
 さらに、カチンの政党と社会組織指導者も、中国・ミャンマー経済回廊の建設を精力的に推進してくれることが必要であり、ミッソンダム水力発電にも地元の人々の反対はなく、外部の組織が反対していることを述べた。
 中国が36億米ドルの費用を負担して建設するエーヤーワディー川のミッソンダム水力発電計画を、全国的な反対のため、ウ―・テインセイン大統領の政権下であった2011年から中止してあり、契約に含まれる合意事項を再び始められるよう、中国政府が努力している。

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( 翻訳者:朝倉サヤカ )
( 記事ID:4710 )