日本、設備を運び込み、トーリック川の川底浄化を行う見通し
2019年04月11日付 VietnamPlus 紙
トーリック川沿いの歩道
トーリック川沿いの歩道

 グエン・スアン・フック首相との会談においてヤマムラ・タダシ〔氏名音訳〕博士は、日本側はトーリック川の水流の浄化を目的に川底に設置する現代的な技術の設備を運び込む予定だと伝えた。
 4月11日の午後、グエン・スアン・フック首相は政府本部にて、環境に関する国連の専門家で日本貿易環境促進組織会長〔訳者注:組織名、原文ママ〕のヤマムラ・タダシ博士率いる日本の専門家代表団を迎えた。
 グエン・スアン・フック首相は会談で意見を述べ、業務の為にベトナムを訪れた当代表団を歓迎した。そして、「ベトナムは環境問題には特に関心を持っており、これは、祖国の発展過程において大きな問題だと考えている。そのため、ヤマムラ・タダシ博士が今回意見交換、協力する分野はベトナムにとって、とても実質的なものだ」と明確に表明した。
 首相は、今回の代表団訪問が、両国の協力・友好関係の強化と発展に貢献することを期待している。
 ヤマムラ・タダシ博士は、グエン・スアン・フック首相が〔団を〕迎えるために時間をさいてくれたことに感謝し、日本側は、現代的な技術の設備を運び込み、トーリック川の川底に設置し、水流を浄化する予定だと伝えた。これはバイオナノテクノロジーを使用したものであり、処理速度は非常に高速で、処理を始めて3日ののちには臭いが大幅に減少するという。この技術には、ナノテクノロジーによるエアレーション機器や天然素材の使用も含まれている。
 博士はまた、当提案のために日本は2年の間様々な調査を重ねたことを述べ、この最新技術がベトナムの廃水処理を大きく手助けできることを願うとした。
 グエン・スアン・フック首相は日本側の技術を高く評価し、「ベトナムと日本は広範な戦略的パートナー関係にあり、関係は力強く発展し、多くの分野で信頼し合っている。このため、これはとても潜在力がある協力分野である」と述べた。
 トーリック川の一部と西湖の一角での、新しい技術による水質改善処理の試験運転を無料で行わせてほしいとの日本側の提案に対して、首相はこの提案を歓迎し、ベトナム共産党とベトナム政府の、ベトナム工業化と現代化の時代における環境保護促進のための政策にふさわしい良案であるとした。そして、社会化資源〔民間資本など〕を利用してこの業務を実施できるように、日本側が資金源を活用したことを高く評価した。
 首相は、日本の専門家と日越環境改善株式会社(JVE)に対し、天然資源環境省、ハノイ市人民委員会と具体的に意見交換と業務を行い、効果的に、品質を確保し、規定に従ってプロジェクトを研究、決定、実施するよう、要請した。これは他地域における汚染された水の処理の良い基盤にもなるはずである。
 首相はこれまでの実績から、日本側はこのハノイでの廃水処理に成功すると信じているという。
 試験後、天然資源環境省が結果をまとめ、評価する。そして、政策を決定するために検討できるように政府首相に報告する予定となっている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:広瀬ないる )
( 記事ID:4772 )