ベトナムは中国の魚獲禁止決定を断固として拒否する
2019年05月04日付 VietnamPlus 紙


 中国が2019年5月1日〜8月16日の間、ベトナムの一部領海を含む南シナ海において漁獲を禁止する決定を発表したことに対し、5月4日、記者からの質問に答えて、ベトナム外務省のレー・ティ・トゥ・ハン報道官は、ベトナムは中国側のこの一方的な決定に反対し断固として拒否すると主張した。
 「ベトナムには、ホアンサ(訳注:中国語名は西沙、英語名はパラセル)とチュオンサ(訳注:中国語名は南沙、英語名はスプラトリー)諸島について我々の主権を裏付ける法的な基盤と歴史的な証拠が十分にある。また、ベトナム領海に関する各種の合法的な権利は、1982年の海洋法に関する国連条約に見合うものであることが確認されている」。
 ベトナムは、生物資源を守る各種の方策は、1982年の海洋法に関する国連条約の各規定に即して進められる必要があり、関係各国の海上における主権と管轄権に悪影響を及ぼしてはならないと主張した。
 ベトナムは中国側のこの一方的な決定を断固として拒否している。この規定はホアンサ諸島に対するベトナムの主権を侵害しており、領海上のベトナムの権益と1982年の海洋法に関する国連条約を含む国際法にも違反している。また、ASEAN-中国間の南シナ海における行動宣言(DOC)の精神と文言に反し、ベトナム-中国間の海上問題解決を指導するための基本原則の合意にも反している。

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( 翻訳者:岡野夏美 )
( 記事ID:4797 )