アフリカ豚コレラの影響により豚肉の価格が急騰
2019年06月11日付 VietnamPlus 紙
スーパーマーケットの食品は、人々が食品の安全について信用しているところ
スーパーマーケットの食品は、人々が食品の安全について信用しているところ

 アフリカ豚コレラの影響により、ハノイで豚肉の相場が急騰しており、6月上旬にはこれまでに最も高い価格となっている

   豚肉価格の上昇

 ブイ・ゴック・ズオン通り(ハノイ市バックマイ区)で商売を営むグエン・ティ・リエンさんによると、ここ数日で豚肉の相場は35,000ドン/kgから41,000ドン/kgへ急騰しているとされる。
 「6月7日の金曜日から考えると、価格は今が最も高騰しています。たった数日の間に、絶え間なく価格が上昇しています」とリエンさんはため息をつく。
 記者の調査によれば、ハノイの各小売市場における豚肉の平均価格は、日増しに高騰している。具体的には、6月7日に74,000-76,000ドン/kgであった豚ヒレ肉の価格は、本日(6月10日)までに6,000ドン上がって80,000-82,000ドン/kgとなっている。また同様に、バラ肉や豚足は72,000-75,000ドン/kg、豚骨は40,000ドン/kgからとなっている。
 リエンさんによると、このような急激な豚肉の価格高騰は、アフリカ豚コレラの影響がますます大きくなっている結果であるという。
 「コレラによって多くの豚が処分されており、その結果、豚肉は日ごとに品薄となっています。卸売市場でさえ十分な供給がありません。今後も数日間、豚肉の価格は上昇し続けるでしょう」とリエンさんは言う。
 また同様の現象はハノイのスーパーマーケット・チェーンでも起きている。
 注目すべきは、スーパーマーケットの豚肉が、市場で売られているものよりも高いということである。例えば、豚足は140,000ドン/kg、豚肩肉は102,000ドン/kg、バラ肉は110,000ドン/kg、軟骨は198,000ドン/kgである。
 伝統的な外の市場に比べスーパーの肉は高価であるが、ホアンマイ区ティンリエット(ハノイ市)に住む主婦ホンさんは、食品の安全性や衛生的な品質といった観点からスーパーでの購入を選択している。

   消費者の懸念

 豚肉の価格は急速に上昇しているが、消費者が他の食品を選ぶ傾向が見え始めており、商売を営む者は不安を隠すことができない。
 グエン・キム・アインさん(ハノイ市ホアンキエム区)は、疫病の季節真只中であるため、最近は市場へ行っても豚肉の購入を控えている。スーパーで購入すれば割高であり、また外の市場で購入すればあまり安全とは言えないからである。
 ホム・ドゥック・ヴィエン市場の商売人リウ・ミンさん(女性)は、「現在、市場の豚肉に対して、食品の安全と衛生を保証する規定が厳しく実施されています。しかし、それは消費者の不安心理を解消するものではありません」と話す。
 ミンさんによると、現在、ホム市場では持ち込まれる新鮮な食品全てについて、衛生面と安全性に関する条件が十分に満たされていなければならない。また毎日、豚肉が市場へ持ち込まれると、獣医の職員が検査を行い、生産地を証明する書類の提出を求めている。そして陳列の際には、市場の管理委員会が再度検査を実施している。
 ホム市場の管理委員会のグエン・ドゥック・チュン代表もまた、「市場に持ち込まれる商品は全て検疫を行い、安全が保証されていなければならない。特に、豚肉に関してはより厳しい検疫が一層求められている…」と強調した。

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( 翻訳者:岡野夏美 )
( 記事ID:4896 )