南北高速鉄道プロジェクトに関する幅広い意見聴取の継続
2019年04月11日付 VietnamPlus 紙
南北回廊上の輸送能力は極めて不十分になっていく
南北回廊上の輸送能力は極めて不十分になっていく

 このたび首相府は、チン・ディン・ズン副首相が南北高速鉄道の投資検討の案に関する会議において述べた結論を伝えた。
 南北回廊は、ハノイとホーチミン市という政治経済の中心である二大都市を連結しており、20の主要な省および中央直轄市(国内GDPの61%を占める)を通過し、国の統一という民族の願いを実現し、経済発展と国防・安全保障を発展させる上で重要な意義を有する。南北回廊上の一体的な連結は、とりわけ交通インフラの結びつきの面で非常に重要な意味がある。
 これまで南北回廊上の交通手段の開発は進まず、バランスのとれた一体的な連結はなされておらず(過重な道路・航空輸送、既存のシステムの効果的が発揮されていない水上輸送、時代遅れの鉄道輸送など)、輸送コストが高騰し、環境汚染の状況は悪化し、交通事故が増加するなど、人々の往来と生活の質に影響を与えている。
 将来の輸送需要予測によれば、仮に計画通りに陸上輸送、航空輸送、海上輸送へ投資を行うだけならば、南北回廊上の輸送能力は極めて不十分とされる。全路線の輸送需要を配分し直して不足する輸送能力を補うためには、旅客輸送専用の、高速で走る、環境に優しい、信頼しうる、安全な新しい輸送手段を講じることが必要である。
 この輸送手段は各種の輸送形態の間をバランスよく結びつけるというニーズを満たすものでなければならない。また、南北回廊上の居住地域と労働者の再配分を行うなど、都市の再構築のプロセスを促進するとともに、生産部門、工業部門、サービス部門、観光部門の投資機会をもたらし、雇用のニーズに対応して、社会経済発展のための原動力を作り出し、国の競争力を高めなければならない。したがって、南北回廊上の高速鉄道への投資について検討することは真に必要不可欠ある。
 2008年9月17日付けの政治局結論、2012年1月16日付けの第11期党中央執行委員会の決議および鉄道法における高速鉄道投資に関する方針を実施すべく、政府首相は、交通運輸省に、国内外のコンサルティング企業と協力して調査を進め、南北回廊上の高速鉄道への投資についてのフィージビリティスタディ結果の報告書を完成させるよう委ねた。交通運輸大臣は、専門家、科学者、経済学者そして各社会団体からの意見を聴取するための多くのシンポジウムを開催し、投資を検討するためのプロセスは基本的に完了した。
 このプロジェクトは、検討のため国家審査評議会、政府首相、政府に提出され、党政治局と党中央執行委員会に意見を諮り、国会が投資の方針について決定を行わなければならない。
 これまでに、交通運輸省と各コンサルティング企業は、プロジェクトの検討のため、F/S報告書を完成させるべく、専門家、科学者、国民からの意見を聴取するなど力を注いできた。しかし、現在までに、投資方針の研究結果を巡り、特にプロジェクトの投資段階の決定についてさまざまな意見がある。
 こうしたことから、ズン副首相は、完成したプロジェクト関連の書類に基づき、規定に従って審査を行う組織である国家審査評議会が設立されたのちに、投資の必要性、経済効果、政治・文化・社会・環境・国防安全保障への影響について慎重に検討し、2021年から2030年までの段階のプロジェクトの投資リソースを明確にし、とりわけ大きな交通プロジェクト(高速道路、航空システム、既存の道路の改修、その他交通インフラ)への投資資金需要について留意し、あるいは適切な時期ごとに投資のリソースのバランスをとるため、2030年以降にプロジェクトへ投資するという提案についても明らかにするよう求めた。
 交通運輸省は、引き続き専門家、科学者、各社会団体および国民からの意見を聴取するとともに、2018年10月24日付けの首相府通報における政府首相の指導的意見に従って、プロジェクトに対する合意形成を図りその十分な根拠を得るため、高速鉄道を建設した、および建設中の各国の経験に関する資料をさらに収集している。

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( 翻訳者:池田樹生 )
( 記事ID:4923 )