ベトナム、第7位の対ミャンマー外国投資国に浮上
2019年06月18日付 VietnamPlus 紙
ベトナム投資開発銀行ヤンゴン支店を訪れたブオン・ディン・フエ副首相
ベトナム投資開発銀行ヤンゴン支店を訪れたブオン・ディン・フエ副首相

 ミャンマーを訪問中のブオン・ディン・フエ副首相は6月18日、ミャンマーのソー・ウィン計画財務相と会談した他、ヤンゴンのベトナム大使館の幹部・職員を訪問、ベトナム人コミュニティーと懇談、ミャンマーのベトナム企業の代表と会合した。

 ソー・ウィン計画財務相との会談で、双方は、ベトナムとミャンマーの経済・貿易・投資、金融・銀行に関するこれまでの協力は活況を呈し、賞賛すべき多くの成果を収めてきたと評価した。
 注目すべきは、2011年に2億5000万ドルだった往復の貿易額が2018年には8億6000万ドルに拡大したことで、これは年平均19%以上の成長で、ベトナムはミャンマーにとって第9位の貿易パートナーとなった。
 双方は、ベトナムが大型投資案件18件、登録投資総額22億ドルで、第7位の対ミャンマー外国投資国に浮上したことに満足の意を表した。特に、Viettel(ベトナム軍隊通信グループ)の通信分野への投資が注目された。
 さらに、Hoang Anh Gia Laiやベトナム投資開発銀行(BIDV)など大手企業グループの他にも、FPT、VNPT、Dong A、Minh Duc、Eurowindowといったベトナムの様々な企業がミャンマーへの投資を強化している。
 これまでに、ベトナムの4つの金融機関がミャンマーに駐在員事務所または支店を開設している。
 双方は、ベトナムとミャンマーは経済面で多くの類似点があるが、それぞれの国の潜在的な可能性と強みを活かせれば、お互いに補完できるであろうとの評価で一致した。
 ブオン・ディン・フエ副首相は、ミャンマー政府がこれまでベトナム企業のミャンマーでの経営や投資に関心を持ち、条件を整えてくれたことを高く評価した。
 フエ副首相は、ソー・ウィン計画財務相に対し、引き続き、大臣の指導の下、ベトナム企業により有利な環境を整えるよう要請した。特に、手続きの簡素化、検疫や通関の時間の短縮、許可が必要な輸入品目の縮小、ベトナムを含む外国投資家に対する対ミャンマー投資資産の所有権登記の実現-等を求めた。
 フエ副首相は、ミャンマーの中央銀行がこのほど新たな政策や規定を制定し、ベトナムを含む外国の信用機関の活動やミャンマーの金融市場の発展への貢献により有利な環境を整えたことを高く評価した。また、ミャンマー側に対し、ベトナムの信用機関のミャンマー進出や事業の拡大を引き続き認可するよう求めた。
 ソー・ウィン計画財務相は、ミャンマー政府はベトナムを含む外国企業に対し、開かれた投資環境を整備するため、手続きの簡素化の努力をしていると確認した。その一方で、それは時間がかかるプロセスであり、よって、ベトナムの企業には辛抱強く待ってもらうとともに、ミャンマー側と協力してほしいと述べた。
 今回の会談に際し、ソー・ウィン計画財務相は、Hoang Anh Gia LaiやBIDV等の一部企業の財政上の困難や障害の解決方針についてもベトナム側と協議した。
 また、今回の訪問に際し、ブオン・ディン・フエ副首相は、ヤンゴンのベトナム大使館の幹部・職員を訪問、ベトナム人コミュニティーと懇談した他、BIDV、Hoang Anh Gia Lai、Vittel、ベトナム航空、VinaCapitalグループのFastGo社のカスタマーケアセンターなど、ミャンマーで活躍するベトナム企業の事務所を訪問し、ミャンマーで設立されたばかりのベトナム企業クラブを訪れた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:池田樹生 )
( 記事ID:4928 )