新農村建設国家目標10年プログラム
2019年10月19日付 VietnamPlus 紙
新農村建設国家目標10年プログラム総括全国会議に出席したグエン・スアン・フック首相
新農村建設国家目標10年プログラム総括全国会議に出席したグエン・スアン・フック首相

 ベトナムの農村地域は、ほとんどの分野で著しい変革をとげ、農業農村の工業化、近代化を促進し、農家の人々の生活を改善している。

 今月19日、ナムディンにおいてベトナムのグエン・スアン・フック首相は、2010年-2020年新農村建設国家目標10年プログラムの全国総括会議を主催した。
 会議には共産党、国家、省庁、中央機関や各省、都市の責任者などが出席した。
 当会議は、国家の新たな発展段階における新農村建設事業の促進を継続する重要なマイルストーンとなる。
 第7回中央会議(第10期)において、中央執行委員会は、農業、農民、農村に関する第26号決議を公布し、「農村住民の物質的精神的生活を継続的に改善し、多くの困難が残る地域でのより迅速な変革をもたらし、農民たちが新農村の主役となる。
 高い生産性、品質、合理性、そして競争力を備えた大規模な商品を生産する農業を確立し、国民の食料安全保障を短期的及び長期的に確保する。近代的な社会経済インフラを備え、農業を総合計画に基づく工業、サービス業、都市の発展に連携させる新農村、民族文化の特色豊かな安定した農村社会を建設し、2020年までに約半数の社(村)が新農村基準を満たす」との目標を提示した。
 政府と首相は、第26号決議を実施し、中央指導委員会を設立し、迅速に実施計画を作成、2010年―2020年新農村建設国家目標10年プログラムを承認し、これは第26号決議を具体化する最も実践的な解決法であることを確認、また同時に、それらの実施までの代替策として「全国新農村建設」競争運動を発動し、全国の各レベルの行政、社会団体、個々人に共に新農村建設に協力することを呼びかけた。
 第26号決議の実施から10年以上、および新農村建設プログラムの展開から9年、政府機関や社会団体の甚大な努力と、人民の呼応、協力、尽力があって、これまでに国は大きな成果を上げてきた。

 ベトナムの農村地域は、ほとんどの分野で著しい変革をとげ、農業農村の工業化、近代化を促進し、農家の人々の生活を改善している。中でも世界的な金融危機の余波を受けた困難な時代にも、全国の社会経済の発展に重要な貢献を果たし、共産党と国家の指導部に対する人民の信頼を高めてきた。
 顕著な成果は、新農村建設の目標をおよそ2年早く達成し、人々の収入が3倍近くまで増加し、貧困世帯の割合が急速に減少したことである。2019年10月までに全体の52.4%にあたる4,665社が新農村の基準を達成し、党、国会、政府が設定する2010年から2020年の10年間の目標を2.4%超えた達成となった。
 基準を満たしていると認められた社の中には、プログラム135のもと特に難しい状況下にある87社と、海岸線や島に位置する42社も含まれる。また、63社はさらに高い基準を達成しているか、政府首相が規定したモデル的基準にも到達している。
 国内の8つの省と都市(ナムディン、ハーナム、フンイェン、ターイビン、ダナン、ドンナイ、ビンズオン、カントー)では、すでにすべての社が新農村基準を達成している。
 全国では41の省・中央直轄都市にある109県が新農村基準に達していると政府首相に認定されている。なかでもドンナイ省とナムディン省では、すべての社と県レベルの単位が基準を満たしており、新農村建設の任務を完了し、政府首相によって新農村建設終了を認定された。
 農村部の一人当たりの平均年間収入は急速に増加し、2010年に比べて約3倍となった(2010年には1280万VND /人、2018年には3590万VND /人)。農村部と都市部の所得格差は、2010年の2.1倍から2018年には1.8倍に減少した。これにより、農村部の貧困世帯の割合は急速に減少している(平均約1.5%/年の減少)。
 過去9年の間に、国は新農村建設のために2400兆ベトナムドンを超える資金を投入した。そのうち、国家予算は670兆ドンあまり(27.7%を占める)、信用資本は1390兆ドンあまり(57.6%を占める)、企業資本は118兆ドンあまり(4.9%を占める)で、国民からの協力は約236兆ドン(9.8%を占める)となっている。
 農村の社会経済インフラは足並みを揃えた形で目覚ましい変化を遂げて近代化を果たし、農村の様相は日々良くなり、人々の生活と生産活動の需要に一歩ずつ対応し、同時に徐々に農村地域の社会経済開発の需要に追い付いている。なかでも農村の交通インフラの発展は目覚ましく、この9年間で国は206,743 kmを超える道路を新規建設または改善した。
 文化、社会の分野にも関心が寄せられている。家庭ゴミの回収率は、44.1%であった2011年から現在63.5%まで上昇し、毎年大幅に改善されており、家庭ごみの回収率が90%を超える県も多くなっている。
 一方、新農村建設プログラムは、多くの内外の課題や、気候変動、市場、さらなる国際統合などがあるこれからの段階には、実施効率向上のために学ぶ必要がある点も残っている。
 したがって、2010年-2020年新農村建設国家目標10年プログラムの全国総括会議は、新農村建設、ひいてはベトナムの経済社会発展に悪影響を及ぼしかねない不安定な世界経済や、予測が難しい気候変動、自然災害、疫病といった問題のある中で、当プログラムが引き続き成功裏に実施されるよう今後のプログラムの方向性と任務を確認する重要な意味を持っている。
 今回の会議ではまた、残る問題や制約も検討し整理された。農業、農家、農村に関する第7号中央決議(第10期)の継続的実施に関する2019年8月7日付政治局54号結論において定められた目標の達成に向け克服し健闘するため、足並みを揃えた解決策が提示された。
 本会議に先立ち、10月18日夜、2010-2020年段階の「全国が力を合わせて新農村を建設する」競争運動で特に卓越した成績を収めた個人・団体の表彰式において、グエン・スアン・フック首相は、2021-2025年段階の「全国が力を合わせて新農村を建設する」競争運動を正式に発動した。

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( 翻訳者:広瀬ないる )
( 記事ID:4975 )