日本、ベトナム語での労働相談サービスを展開
2019年10月11日付 VietnamPlus 紙
ぐんま外国人総合相談ワンストップセンターで働くスタッフ(写真:ダオ・トゥン/ベトナム通信社)
ぐんま外国人総合相談ワンストップセンターで働くスタッフ(写真:ダオ・トゥン/ベトナム通信社)

 ベトナム通信社のレポーターによると、日本では近年、多くの県や都市でベトナム人を含む外国人のための相談ワンストップセンターが開設されており、外国人が現地での生活に早く溶け込むための援助を目指している。
 これは、去年の末、日本の関係閣僚会議により決定された126の施策が盛り込まれた政策パッケージの一つである。その中には約100か所の相談ワンストップセンターの窓口の開設計画も含まれており、外国人の毎日の生活のためによい環境を整えることを目指している。注目したいのは、これらのセンターの多数でベトナム語での直接相談が可能になっていることである。
 特筆すべきは、群馬県のぐんま外国人総合相談ワンストップセンターだ。日本の中部に位置し、首都東京から約135km北西にある群馬県には現在195万人近くの人口がある。2018年10月末までにベトナム人でこの県内で生活し働いている人は5,950人で、県全体の人口の0.3%を占めており、うち3,403人が研修生で、群馬県の外国人研修生全体の41.5%を占めている。
 先の6月、群馬県はぐんま外国人総合相談ワンストップセンターの開設を決め、このセンターは7月1日から活動を始めている。ここにはベトナム語のほか、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語の4つの言語で直接話せる相談員がいる。さらに、センターでは機械翻訳を通してさらに他の6言語で相談サービスを提供している。営業時間は土日祝日を除く9時から17時までだ。
 ベトナム通信社のレポーターによるインタビューに答え、この相談センターの小阿瀬達哉リーダーは、群馬県は外国人がたくさん暮らしている県だと述べた。群馬に来て勉強したり働いたりしている外国人は、文化の違いによる多くの困難にいつも直面している。それがまさに県がこの相談センターを開設した理由である。センターに来れば、外国人は生活に欠かせない多くの問題、例えば在留手続や雇用、教育、社会福祉、医療などについて相談員に相談を応じてもらうことができる。
 以前、10月4日に群馬県知事の山本一太氏が駐日ベトナム大使ブー・ホン・ナム氏と会談した際の発言では、外国人、そしてとくにベトナム人は県の経済・社会的発展のために重要な存在となっていると述べている。そのため、群馬県政ではベトナム人やその他の外国人が県に来てからより快適に暮らし、学習することができるようにするためにどうするかという問題に常に真剣に取り組んでいくそうだ。


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( 翻訳者:松永直子 )
( 記事ID:4977 )