グエン・スアン・フック首相、ソフトバンクグループ会長と会談
2019年10月22日付 VietnamPlus 紙
日本のソフトバンクグループの孫正義会長と会談するグエン・スアン・フック首相(写真:トン・ニャット/ベトナム通信社)
日本のソフトバンクグループの孫正義会長と会談するグエン・スアン・フック首相(写真:トン・ニャット/ベトナム通信社)

 ソフトバンクは、全世界でのその投資・経営範囲において日本最大の金融投資グループである。現在、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」はイノベーション企業を援助するため1000憶米ドルに及ぶ投資を行っている。
 ベトナム通信社の特派員によると、徳仁天皇の即位礼に出席するための日本訪問の枠組みで、グエン・スアン・フック首相は10月22日午後、グローバルな投資および事業投資規模の日本最大の金融投資グループであるソフトバンク会長の孫正義氏と首都の東京で会談した。
 「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」はイノベーション企業が新たな産業、サービスを創り出すのを援助するため1000憶米ドルに及ぶ投資を行っている。
 会談でグエン・スアン・フック首相は世界規模と地域規模の範囲でのソフトバンクの事業成果、とくに、全世界の人々の生活の質を改善するための画期的なテクノロジー分野への投資プロジェクトを高く評価した。
 首相はまた、ソフトバンクのベトナム―経済環境が日増しに改善され、経済において目覚ましい業績を達成し、世界的に最も力強い成長を遂げている国家―への投資拡大を歓迎した。
 双方に利益をもたらす日越の広範な戦略的パートナーシップの重要性を強調したうえで、グエン・スアン・フック首相は、この過程におけるベトナムでの事業投資協力プロジェクトを通したソフトバンクの貢献に対し喜びを表明した。
 多くの分野でのベトナム企業に対するソフトバンクの協力活動の拡大についても首相は歓迎した。
 ソフトバンクグループ会長は「近年、ソフトバンクはベトナムへの投資から一定の利益を得ており、とくにファンド投資活動を通して、テクノロジー企業は高い付加価値をもたらしている」と述べた。
 孫正義氏は、「ソフトバンクは『グラブ』に既に30億米ドルの投資をしており、グラブが東南アジア、とくにベトナム・インドネシア・マレーシア・シンガポール等における市場を牽引する配車アプリ企業グループとなるよう支援する」と述べた。ソフトバンクは決済の領域でも投資を行っている。
 孫正義氏はベトナムの経済成長の功績に立ち会えることに喜びを表明し、「発展のプロセスにおいて、ベトナムは、外国投資を誘引し続ける必要がある。これによりリスクを軽減させると同時に、ベトナムに新しい技術がもたらされるからだ」と述べた。
 グラブの代表者は会談で、「ソフトバンクの投資により、グラブはこれまで2億米ドル以上をベトナムに投資した」と述べた。これにより、 ベトナムで22万人以上の雇用を創出している。
 グラブはベトナムに5億米ドルを追加投資し、今後5年間でファイナンシャル・テクノロジー・ソリューションやニューモバイルテクノロジー、ロジスティクスを開発していく。
 ソフトバンクとグラブのベトナムへの投資活動を歓迎し、グエン・スアン・フック首相はソフトバンクが投資規模をさらに拡大し、日本最大の経済グループの規模に一致した、両国の関係にふさわしい、特段規模の大きいプロジェクトでベトナムの市場で強い印象を与えることを期待した。
 グエン・スアン・フック首相は、金融サービスや配車アプリの分野だけでなく、ベトナム政府の「イノベーションセンター」設立プロジェクトを含む高付加価値分野で、ソフトバンクはベトナムへの投資を目指すべきであると提言した。
 首相は、ベトナム政府としてソフトバンクがベトナムへの投資で成功できるよう最適な条件を整えると言明した。


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( 翻訳者:高橋和佳子 )
( 記事ID:4978 )