「牛の舌」事案発生以降は、観光広告用印刷物の内容をしっかり管理する
2019年10月18日付 VietnamPlus 紙
サイゴンツーリストのwebページ上での張家界ツアーの広告
サイゴンツーリストのwebページ上での張家界ツアーの広告

 文化・スポーツ・観光省の観光総局によれば、10月18日、違法な「牛の舌(九段線)」のかたちが印字された印刷物が発見されたとの情報があって以降、観光総局は、観光広告用印刷物の管理を厳格化することについて、各出版社に公文書を送付した。
 観光総局のゴ・ホアイ・チュン副総局長の署名による文書には、これまでにホーチミン市において、出版社が、観光フェスティバルでの紹介や顧客に旅行ツアーを紹介するのに用いるため、九段線もしくは牛の舌と呼ばれるかたちを印字した、外国が出版した観光広告用印刷物を使用していたことが明記されている。
 このように違法に描かれた観光広告用印刷物は、真実ではない間違った内容をもたらし、歴史を歪曲し、ベトナムの海や島の主権に違反している。これはベトナム法律に対する重大な違反に値する。
 上記の状況にあって、観光総局は、国内外の印刷会社および観光業を営む外国の旅行会社に対し、ベトナムにおいて観光ビジネスに携わる際に、九段線を描いた地図や印刷物、写真を使わないことに関するベトナムの法律・規定を厳守するよう求めた。
 各社は、自社の観光広告用印刷物を主体的に見直し、地図や印刷物に関するベトナム法の規定を正しく遵守し、更なる事件を起こさないようにする。各関係機関は、外国が出版する印刷物の使用を制限し、営業目的で使用する場合には、顧客に送る前にしっかりとチェックしなければならない。
 九段線のかたちが印字された各種印刷物が発見された時、各関係機関は直ちにそれを処分し、権限を有する国家機関に報告しなければならない。
 一方で、各印刷会社は、ベトナムの主権や美徳に影響を及ぼすような外国の観光広告用印刷物の使用、外国のパートナーとのビジネスおよび契約書の署名にあたり検査・管理業務を強化する。違反を生じさせた関係機関は法律の規定に従って厳格に処分される。
 同日、観光総局は、顧客へ紹介するために「牛の舌」が掲載された印刷物を用いた経緯について説明するよう求める要求書をサイゴンツーリスト社に送付した。
 これより前、ホーチミン市の顧客は、この企業の本社を訪問した際、海外旅行スケジュールを見ているときに、社員から、参考として、中国張家界市の鳳凰古城を紹介された。 しかし、紹介したとき、社員は、「牛の線」のかたちが印字された中国の旅行ツアー広告ハンドブックを使用した。
 観光総局は、サイゴンツーリスト社に、この印刷物がどこで、何部製作されたかについて詳細に説明し、速やかに観光総局へ報告するよう求めた。

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( 翻訳者:中本美希 )
( 記事ID:4981 )