環境総局:ハノイの塵芥汚染は過去何日かで次第に増大
2019年11月07日付 VietnamPlus 紙
ハノイでの大気汚染を引き起こす光化学スモッグは回復傾向にある
ハノイでの大気汚染を引き起こす光化学スモッグは回復傾向にある

 資源環境省環境総局によると、11月の最初の週に、ハノイの空気の質は落ちる傾向にあり、PM2.5の濃度が次第に増加している。
 11月1日から4日にかけて、PM2.5の濃度は基本的にはベトナム基準(QCVN:2013年5月BTNMT)をクリアしていた。
 しかし、11月5日から6日にかけて、PM2.5の濃度はほとんどの観測地でベトナム基準を超えた。対してNO2、CO、SO2、O3濃度の数値は、依然としてベトナム基準の許容限界値に収まっている。
 11月1日から6日の各観測地の空気質指数の計算結果は、11月1日から4日の空気の質は主に平均値(51~100)レベルであったことを示している。
 11月5日から6日にかけては、ほとんどの観測地で空気の質は悪いレベル(101~200)であり、ミンカイ観測地(バックトゥリエム区)では、空気の質は、非常に悪いレベル(201~300)であった。
 11月5日から7日にかけて、PM2.5の濃度はだいたい夜中から早朝(0時から8時)に上昇した。11月6日と7日の2日間は、PM2.5の濃度は朝の6時に最も高い値を記録した。
 PM2.5の値は上昇を記録した時間帯には、時間ごとの空気質指数もまた悪いレベル(100~)で、非常に悪いレベル(200~)に達する時間さえもあった。
 特に、11月5日から7日にかけては継続して、朝方に幾つかの観測地の時間ごとの空気質指数の値は非常に悪いレベルである200を超えた。
 しかし、非常に悪いレベルの時間ごとの空気質指数は一部の場所のみ一時的なもので、ファン・ヴァン・ドン、ハン・ダウ、ミンカイ、アメリカ大使館、556グエン・ヴァンクー観測地で、0時から6時の時間帯に集中していた。非常に悪いレベルの空気質指数だった観測地と時間帯の数は11月5日から7日にかけて増加傾向にあった。
だいたい夜中から早朝にかけてPM2.5の濃度が上昇するのは、風の凪ぐ時間帯で逆転層が起きやすいことによる。
 朝から、太陽の日差しは地表近くの空気層を温め、空気中の汚染物質は発散され、空気の質は改善される。
 夜に、赤外線放射の過程で、地表近くの空気層の温度が上層の空気層よりも急激に下がり、逆転層が起きる。
 環境総局は天気予報の情報によって、今後数日間、ハノイは風の速度が遅く、乾燥段階にあり、昼間に日光があり、逆転層を起こしやすい条件を作り出していることを確認した。
 そのため、PM2.5を含む空気中の汚染物質は、上空や遠くに発散されない。
 空気の質は、特に夜中と早朝の時間には悪いレベルのままになる可能性がある。住民は朝に野外で運動することを制限し、窓を開けることを制限すべきであり、外に出るときは、マスクを使用すべきである。

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( 翻訳者:榎本泰希 )
( 記事ID:5029 )