日本は自然災害防止分野でベトナムを支援する備えがある
2019年12月04日付 VietnamPlus 紙
JICAの専門家と話し合う代表団
JICAの専門家と話し合う代表団

 ヴー・スアン・タイン自然災害防止副総局長は、日本政府やJICAが、ベトナムの洪水、鉄砲水、土砂崩れへの対応シナリオの作成を支援するよう望むと述べた。

 ベトナム通信社日本支局の記者によると、11月30日から12月4日までベトナム農業農村開発省の自然災害防止総局の代表団は、日本を訪問しスーパー台風ハジビス[訳注:台風19号]への対策、特に堤防管理の分野の経験について学ぶために日本を訪問した。
 訪日期間中、代表団は世田谷区(東京都)の多摩川氾濫区域で、堤防から溢れた水により洪水に見舞われた地域や長野県の千曲川、茨城県の中川、久慈川沿いの堤防が弱体化し、決壊した場所を視察した。
 さらに、代表団は国際協力機構(JICA)の代表らと面会し、スーパー台風ハジビスの被害についての情報を新たに確認した。
 同時に代表団は、日本における自然災害管理システムや洪水防止への備え、特に堤防システムの建設・管理、堤防決壊対策のための物資の準備についてヒアリングをした。
 会合でのスピーチで、JICA地球環境部次長涌井純二氏は、台風ハジビスの破壊力は多くの人々の想像を超えるものであり、このことは日本における自然災害防止事業への新たな認識を促すことにつながった、と述べた。
 気候変動が極めて複雑になっている状況で、涌井氏はJICAが自然災害防止の分野でベトナムを支援する備えがあると述べた。
 「JICAと日本の他の業務機関は、ベトナムや諸外国と自然災害防止に協同で取り組んできた長い歴史があります。気候が変動している中、自然災害防止対策の問題はこのパートナー関係に新たな重要性をもたらしました」(涌井氏)
 ヴー・スアン・タイン自然災害対策副総局長の側は、スーパー台風ハジビスにより被災された人々に心からのお見舞いの言葉を述べ、同時に日本の各業務機関のスーパー台風に対する防災業務や対応を高く評価した。
 さらに、氏は日本政府とJICAが、ベトナムの北部山岳地域における洪水、鉄砲水、土砂崩れへの対応シナリオ作成と各河川の自動観測システムの設置を支援するよう望むと述べた。

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( 翻訳者:中富春奈 )
( 記事ID:5074 )