ベトナムは常に日本を第1級の重要なパートナーだと見なす
2020年01月06日付 VietnamPlus 紙
ファム・ビン・ミン外相兼副首相と茂木敏允外務大臣。(写真:ラム・カイン/ベトナム通信社)
ファム・ビン・ミン外相兼副首相と茂木敏允外務大臣。(写真:ラム・カイン/ベトナム通信社)

 1月6日、ファム・ビン・ミン外相兼副首相は、ベトナムを公式訪問中の日本の茂木敏充外務大臣と会談した。
 双方は、これまで、ベトナムと日本の広範な戦略的パートナーシップが、効果的に良好に発展してきたことに喜びを表明し、両国関係を促進するための方針と方策に関し広く深く意見交換した。
 双方は、各レベル、特にハイレベルでの対話、接触、訪問を頻繁に行うことの維持を通して政治的信頼を一層強化することや、既存の対話・協力メカニズムを効果的に生かすことで一致した。
 ファン・ビン・ミン外相兼副首相は2020年のベトナムの国内・対外に関する優先事項を伝えた。また、「ベトナムの一貫した政策では、日本を第一級の重要なパートナーだと考えている」とした。そして、茂木敏允大臣を、2020年のASEANに関する各会議に出席するよう招待した。
 茂木敏允外務大臣は、「日本はベトナムとの、広範な戦略的パートナーシップを重視しており、これをより力強く、より深化させ、実質的に発展させていきたい。日本は、ベトナムが2020年ASEANの議長国の役割と任期2020年から2021年の国連安全保障理事会の非常任理事国の役割を成功裏に果たすために緊密に連携し、支持する」ということを確認した。
 双方は、投資、貿易、ODA、人材育成、気候変動対策などの分野での協力を強化することに合意した。
 ファム・ビン・ミン外相兼副首相は、日本政府の、日系企業による積極的なベトナム企業の供給網への参加の推進や、ハイテク農業、裾野産業などといった各分野への投資強化の奨励、ベトナムのリュウガン輸入の早期許可、環境や気候変動対策分野における支援を、要請した。
 双方は、実習生や労働者受入分野で連携し、日本在住のベトナム人の労働者、実習生、留学生の正当な権利を保証するため、不健全な留学斡旋組織や労働者受入企業を排除することでも合意した。
 ファム・ビン・ミン外相兼副首相は、ダナンに領事事務所の開設に関する日本政府の要請をベトナム政府が了承したことを伝えた。同時に、日本政府がベトナム国民のためのビザ発給手続を一層簡略化してほしいと求めた。
 双方は、引き続き世界と地域の話し合いの場での緊密な連携を強化することで合意し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を含めた国際的な経済の連結の促進に関して意見交換を行った。
 双方はまた、共通の関心のある地域的および国際的な問題について意見を交換した。南シナ海問題については、双方は、平和、安全保障、安全、航海・航空の自由の確保と1982年の国連海洋法条約を含めた国際法の遵守の重要性に関して合意した。
 この機会に双方は、ディン・ティエン・ズン財政相と日本の茂木敏允外務大臣との間での118億9100万円の円借款を使用するハロン市下水排水処理計画の書簡の交換と、グエン・チー・ヴィン国防次官と梅田邦夫駐ベトナム大使との間の270万USDの無償資金援助を使用するダイオキシン汚染土壌の分析・評価関連機材の受取事業締結のセレモニーを行った。


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( 翻訳者:佐々木健眞 )
( 記事ID:5137 )