(社説)コロナ禍で民主主義の土台を損なわぬよう防いでほしい
2020年05月09日付 The Voice 紙

感染病の窮地により、世界中で多くの政府が国民に対する資金供給のため、政府が権利を有する紙幣増刷を含め、他の諸々の施策を緊急で行っている時に、ミャンマー としても行うべき物事を思い切って実施する必要があることを、昨日新聞の見出し記事でも奨励した。


これは、感染病による悪夢のような二次的被害を防ぐこと、また、民主主義の樹立や国家の設立が始まった段階にあるミャンマー国として、それらの事業が後退するという危険を回避するためである。世界史の知識がある人には特別説明がいらないだろうが、少し言及してみたい。


かつて、スペイン風邪と世界恐慌が生じ、その結果として、第二次世界大戦までも勃発したのではないか。

さらに、その時は感染病の窮地の時代を乗り越えようと努力している間に、共産主義とナチズムという2つの新しい政治思想が大々的に競合していた。世界史を学んだ人なら知っていることだろう。


故に、現在のようにコロナ禍の到来が、政治制度が築いた土台にどれほどの範囲まで影響があるかはまだ推測できないとはいえ、民主主義の礎石を築き始める段階にあるミャンマーとして、正しい道を選択し、正しい決定を大胆に下すことが重要であるという点は、改めて注意をする必要があろう。。


コロナ禍の時世を乗り越えるにあたり、選択を誤ったために、今到達した時点から後退していくということになれば、非常に大きな打撃となろう。そうさせないよう関係者全員に責任があると言わなくてはいけない。


 そのためにも、現時点では、経済的コストというよりも、苦境の中から努力して脱出できるような選択を、より優先し、考慮し、焦点を当てるべきであると勧めたい。それと同時に、コロナ禍問題解決を民主主義確立へのステップの一つの大きな構成要素として捉え、国家と未来の後人たちのためにすべきことを、たじろぐことなく、協力して遂行していくことが強く求められる。


2020年5月8日

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( 翻訳者:石川航、重原志帆 )
( 記事ID:5202 )