国有企業の株式化の進度は依然としてきわめて緩慢
2020年04月24日付 VietnamPlus 紙


 2016年から2020年3月まで、174の企業が株式化計画の承認を受け、その企業の総額は443兆1260億ドンで、そのうち国の資本額は206兆748億ドンである。

 財務省によると、2016年から2019年における株式化の状況は依然として緩慢であり、未だ計画を達成できておらず、2020年までの完了を求める圧力はさらに大きくなっている。
 2016年から2020年3月までに、174の企業が担当機関より株式化計画の承認を受け、その総額は443兆1260億ドンである。そのうち、国の資本額は206兆748億ドンである。
 しかし、174の既に株式化した企業のうち、2020年末までに株式化を実現する企業リストの承認に関する991/TTg-ĐMDN号政府首相公文書及び26/2019/QD-TTg174号決定に沿った株式化リストに含まれていたのは、128中36の企業のみであり、計画の28%の達成であった。
 残り92社の企業は2020年末までに計画通り株式化を実現しなければならない。しかし一方で、財務省によると、2020年3月中に株式化された企業は1社もないという。
 財務省は、企業の株式化のペースは遅いと認め、2020年に株式化すべき企業リストに載っている企業は、ハノイでは13社であり計画の14%を占める(うち4社は総公司)。また、ホーチミン市にある株式化する企業数は38社であり計画の40%を占める(うち11社は総公司)。企業における国家資本管理委員会は、6社の企業、3つの企業グループ、3つの総公司を株式化し、工業・商業省は4社の企業(うち3社は総公司)を株式化し、建設省は2社の総公司を株式化する。
 事業売却については、2020年3月に、財務省は、2つの企業が投資売却の実行状況は総額2134億ドンに及び、3085億ドンを回収したことを報告したと述べた。
 2020年の最初の3か月中に、全国で3970億ドンの売却額を上げており、7720億ドンを回収した。2016年から2020年3月までの総売却額は25兆1660億ドンに上り、171兆8440億ドンを回収した。
株式化の展開状況により、2016年から2019年の間の資本売却の進度も緩慢であり、計画を未だ達成できておらず、財務省は2020年に株式化すべき企業の数と売却すべき資本額は非常に多いと述べた。
 その上、2020年最初の3か月における感染症は、金融証券市場を縮小させ、企業の生産活動を停滞させ、世界経済とベトナム経済に大きな影響を及ぼした。
 そのため、2016年から2020年に設定された目標を達成するため、2020年は国営企業や国の資本を有する企業の体制や、組織管理及び企業活動に関する法制度の枠組みを、首相の指導や振り分けに沿って、株式化や資本売却、企業の再編成の改善を続けていくべきだと財務省は述べた。
 さらに、財務省は各省庁長官、省庁機関、政府機関、各省・各中央直轄市人民委員会主席に対して、既に出された計画通りに国有企業の株式化、資本売却、企業再編成の実施を敢然と指導すること、組織のトップの人間が国営企業再編成の結果に責任を持つこと、首相に任された任務を計画通りに果たせないときは、首相の前で責任を負うよう求めた。
 一方、各省庁、省庁機関、政府付属機関、各省・中央直轄市人民委員会主席は、首相が承認した株式化、資本売却計画の実行可能性を評価する必要があり、計画を完遂できる保証がない場合、首相が検討、決断するために、速やかに担当機関に報告すべきである。

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( 翻訳者:乙川巧磨 )
( 記事ID:5216 )