人道マーケット -疫病COVID-19による困難な人を助ける機会
2020年05月05日付 VietnamPlus 紙
ハノイ市ホアンキエム区における障がい者と困難な状況の人々
ハノイ市ホアンキエム区における障がい者と困難な状況の人々

 人道マーケットでは、「買う人」と「売る人」が、疫病流行の中で、人情ある温かな微笑み、共感の微笑みの分かち合いによって取引を行う。

 COVID-19の直接的な影響を受け、社会で困難な環境に身を置く人々を援助するプログラムがハノイ市で続く中、5月5日の朝、ハノイ市赤十字社がクアンチュン小学校(ハノイ、ホアンキエム区)で、2020年「人道マーケット」プログラムを開催した。
これは、ベトナム赤十字社中央委員会主催の2020年人道月間キャンペーン開始記念式に呼応した活動の一つである。
 この特別なマーケットでは、「買う人」と「売る人」が疫病流行の中で人情ある温かな微笑み、共感の微笑みの分かち合いによって取引を行う。
 各売り場はグループにより運営されており、米やインスタント麺、油、清浄野菜といった様々な商品がある。来場する参加者には引換券が配られ、各売り場で商品と交換できる。
 マーケットでは、日用品や食糧などの400人分のプレゼントが、市内の貧しい人々や困難な環境に身を置く人々に無料で贈られる予定である。
 ベトナム赤十字社総書記のグエン・ハイ・アイン副社長はプログラムの発表で、これまでのハノイ赤十字社の活動の意義、特にCOVID-19の発生時期に困難な環境に身を置く人々や貧しい人々、障がいを持つ人々への迅速で実際的な援助を高く評価した。
 グエン・ハイ・アイン氏は、ハノイ赤十字社の貧しい人々のための活動が引き続き効果的に開催され、また全国の各省、各都市の赤十字社と一緒になって、さらに多くの困難な人々が援助や支援を受けられるよう願っている。

[COVID-19により困難に直面している人々を支援するため「人道マーケット」を展開]

 ホアンキエム区(ハノイ市)で特別困難な状況にあるグエン・ティ・マイ氏は、これまでの間、ハノイ市の各機関や組織から多くの支援や援助を受けたことを感動して述べた。受け取った食料によって、現在、彼女の家族は困難や心配を減らすことができた。
 ハノイ赤十字社からの招待状により贈り物を受け取りに来場したレー・ヴァン・マイン氏(ハノイ市ホアンキエム区クアドン坊)は、車いすに乗らなければならず、疫病の影響を受けて家族の収入は低くなったと話した。受け取った食料によって、家族の生活は少しずつ安定するであろう。
 2020年人道月間は疫病COVID-19の状況下で開催されたため、ハノイ赤十字社のプログラムは、公衆衛生のケア、疫病を追い払い健やかなコミュニティを目指す活動とともに、困難な状況にある人、社会的弱者、疫病によって直接影響を受けている人への生計支援、食糧、食料品の援助とケアなどの活動に集中している。
 今後も地域の社会保障活動における協会の役割と位置づけを発展させるとともに、ハノイ赤十字社は「あなたが誰であれ、必要な時に私たちはいます」をモットーに、コミュニティ、困難な人々、生活の中の不幸に向けて、人道活動やチャリティ、贈与プログラム、実践的かつ有意義な支援の展開を続けていく。

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( 翻訳者:岡部紘平、桑原美卯 )
( 記事ID:5266 )