ガバナンスの刷新-ベトナムがCOVID-19を乗り越えるための鍵
2020年05月21日付 VietnamPlus 紙
コロナ対策国家指導委員会の会合を主宰するヴー・ドゥック・ダム副首相
コロナ対策国家指導委員会の会合を主宰するヴー・ドゥック・ダム副首相

 アメリカのワシントンに拠点があるブルッキングス研究所は、5月20日付けの記事において、ベトナムが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を阻止したのは正にガバナンスの改善と政策調整の努力によるものであり、ベトナムは社会的隔離の緩和と経済の再スタートを行った最初の国の一つであると分析した。
 記事によると、ベトナムの組織管理能力は一晩の結果ではなく、ガバナンスモデルを改善し、地方レベルと連携してきた、数十年におよぶ努力の成果である。ベトナムがこの数か月間で国家管理能力を強化させたのは、このたゆまぬ努力の集大成であった。
 ベトナムは公衆衛生サービス、透明性、ガバナンスにおいて前進しており、地方と中央間の効果的な連携が、国の政策の施行において重要な役割を果たしたことを示している。
 省レベルの競争能力指数(PCI)と省レベルの公共行政管理効果指数(PAPI)に関する資料では、ベトナムの各地方省で健康サービス体系、情報へのアクセス、汚職のチェックに関して定期的な改善が見られたことを示している。
 健康保険の加入者数が急増し、90%の国民が保険に加入しており、病院の質の不断の改善と共に、広範囲における無償の検疫政策の実施は、コロナウイルスによる集中隔離、入院、検査にかかる費用に対するベトナム人の心配を解消させている。
 ここで重要なことは、人々を安心させて政府の厳格な検疫規定を遵守させていることである。
 研究者もベトナム政府の汚職防止の闘いを前向きに評価している。汚職防止の闘いは感染症防止対策とも織り交ぜて実施されている。ハノイの疾病管理予防対策センター(CDC)のセンター長は、COVID-19ウイルス検査機器の購入過程に絡む不正行為に関する捜査のため立件、拘束された。
 ブルッキングス研究所はCOVID-19の状況において、ベトナム共産党と国家の各種報告に対する信頼をより強固なものにしてきた明白な努力を強調した。保健省は、感染者に関する情報を常にアップデートして、専門家たちが感染状況をよりしっかりと分析するための基礎としてきた。
 記事は、パンデミック後のベトナムにおいて経済回復が見込まれるとした上で、現在、国内市場の促進とグローバルサプライチェーンにおけるベトナムの再配置に集中すると戦略がとられていると述べた。
 記事によると、持続的に国内市場を促進するため、ベトナムの指導者たちは、会社が年金や生命保険といった各種費用を支払う義務の一時停止や、給与支払いのため緊急ローンの提供、失業者に対する社会保障の増加など、一連の救済措置を制定した。
ベトナムの指導者はまた、観光業、農業、漁業を含む国内市場の連携を強めるため、各地方省間の連携プランを提出した。これは、高いニーズのある地域に対し各企業が再配置することを求めるものである。
 記事はまた、経済の回復を望んでいるとはいえ、ベトナムの指導者たちは、営業時間に制限を設け、多くの人々が集まることをコントロールし、引き続き社会的隔離の規制を実施することによって、経済回復と公衆衛生目標のバランスをとらねばならないとの明確なアナウンスも行っていると指摘した。これらの措置を遵守することは、国民の間で信頼を維持するための「つなぎ目」である。
 ブルッキングス研究所は、組織管理措置と中央と地方間の政策調整にかかる能力の向上によってベトナムがCOVID-19のパンデミックを乗り越えることができ、ベトナムがほぼ全ての国に先んじて経済活動を再開するための条件が生み出されたと結論付けた。
 ブルッキングス研究所によると、ベトナムが対処しなければならない課題に直面しているにも関わらず、強力な成長軌道とCOVID-19に対する迅速な対応によって、ベトナムは世界経済において輝ける地点となった。
 世界銀行は、ベトナムは2020年に積極的な経済成長レベルを持つ数少ない国の一つになると予想しており、2020年第1四半期には外国投資を86億ドル集めるに至った。しかし、この成功は経済のガバナンスのための各措置の改善を続けていくことにかかっている。

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( 翻訳者:内海沙姫、堀春佳 )
( 記事ID:5295 )