越米間の包括的パートナーシップの発展に向けた方向性を促進する
2020年05月23日付 VietnamPlus 紙
ハー・キム・ゴック駐米ベトナム大使
ハー・キム・ゴック駐米ベトナム大使

 5月21日、ワシントンDCで、ハー・キム・ゴック駐米ベトナム大使は、アジア太平洋核不拡散小委員会委員長で下院外交委員でもある民主党アミ・ベラ下院議員との間で、越米の包括的パートナーシップと新型コロナウイルス感染症(COVID–19)対策の協力に関して電話会談を行った。
 国営ベトナム通信社の駐米特派員によると、電話会談の中で、ゴック大使は、アミ・ベラ下院議員が、ベトナムを含む各国地域とアメリカとの関係を促進するための重要な意義を有する下院のアジア太平洋核不拡散小委員会の委員長に就任したことに祝意を述べた。
 越米の包括的パートナーシップが発展していることについて、両国は喜びを表明し、越米外交関係樹立25周年が、二国間関係を引き続きより効果的でより深く広く発展させるための新たなマイルストーンとなり、新たな決意を示す機会となることを期待すると述べた。
 ゴック大使は、ベトナムのCOVID–19対策と経済の再開に対するアメリカの政府と議会の支援に謝意を述べ、これまでの間、両国が最も苦難な試練にある時に、パートナー精神を発揮し効果的な協力を行った結果が、感染症対策のための医療分野の全般的な協力において表されているとの考えを共有した。
 かつて議員になる前、医療・健康サービス分野に20年以上従事したアミ・ベラ議員は、COVID–19に対するベトナム政府と国民の優れた対応を高く評価し、祝意を述べた。
 アミ・ベラ議員は各国が感染症をコントロールできるようになれば、直ちに、ベトナムを含む域内の数カ国に訪問したいと希望している。
 アミ・ベラ議員は、アジア太平洋小委員会と議員個人にとって優先事項の一つは、経済・商業、国防・安全保障、航海の安全の確保をはじめとした多くの分野において、地域との協力を推し進め、域内各国とともに、国際法と法に基づく秩序を尊重し航海と航空の自由を重んじることであると述べた。
 電話会談の中で、両国はまた、南シナ海情勢について、およびメコン地域とアメリカの間の協力を推進することについて意見交換を行った。
 南シナ海に関して、アミ・ベラ議員は、アメリカ議会と議員個人は常に南シナ海の情勢を注視し、しっかりとフォローしており、主権を侵犯する行為は国際法と法に基づく秩序に反し、地域に不安定を引き起こすとして反対している。
 この機会に、ゴック大使とアミ・ベラ議員は、今後、2019年5月に署名されたベトナム大使館とロサンゼルス市間の協力強化の予備的合意書の履行を含め、ベトナムとカリフォルニア州間の多面における協力関係の強化について意見交換した。
 ゴック大使は、アミ・ベラ議員とカリフォルニア州政府、議会に対し、ベトナム人コミュニティが州の発展、また二国関係の発展に引き続き貢献与するよう、カリフォルニアで生活し、働き、学ぶベトナム人コミュニティのためにこれからも条件整備を行っていただきたいと要請した。
 ゴック大使は、COVID–19の発生に端を発して、最近アメリカで増加するベトナム人を含むアジア大陸をルーツとする差別の現状について懸念を示し、アメリカ議会と政府、また関係当局に対し、アメリカにおけるベトナム人コミュニティの治安と安全を確保する効果的な対策を講じるよう求めた。
 アミ・ベラ議員は、人種差別的行為に反対し、この状況に注意を払うと述べた。
 引き続き、ゴック大使と在米ベトナム大使館が最近関係機関との間で行ったオンラインの意見交換、フォーラムにおける内容は、アメリカの政府、議会、学者、企業がベトナムに大きな関心を示していることの表れであると述べた上で、両国の外交関係樹立25周年(1995~2020年)の記念の年において、共々に、越米包括的パートナーシップの発展を促進し続けたいとの期待を表明した。

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( 翻訳者:渡辺大智 )
( 記事ID:5305 )