ライチの消費を推進、中国はなお重要な市場
2020年06月06日付 VietnamPlus 紙
グエン・スアン・フック首相は国内外の消費に向けたバクザン省のライチ輸送車の出発のテープカットを行った。
グエン・スアン・フック首相は国内外の消費に向けたバクザン省のライチ輸送車の出発のテープカットを行った。

 現在、バクザン省はベトナム北部における果物の「中心地」であり2万8千ヘクタールの面積と、年間15-20万トンの生産量に達するライチの「都」と見なされている。

 会議は、バクザン省のメイン会場と、全国61の各省、各市の会場をつなげて(訳者注:オンラインで)開催された。特に、中国の各省4つの会場では、2300人以上もの代表の参加があった。
 会議ではグエン・スアン・フック首相が、国内外の市場での消費に向かうライチ輸送車出発のテープカットに参加した。
 バクザン省人民委員会のライ・タイン・ソン副主席は以下のように述べた。「現在、バクザン省はベトナム北部の果物の“中心地”であり、また、2万8千ヘクタールの面積と年間15-20万トンの生産量に達するライチの“都”と見なされている。2020年単体ではバクザン省のライチの生産高は16万トンに達すると予想される」
 ベトギャップ(VietGAP、ベトナム適正農業規範)の基準を満たしたライチの栽培面積は1万5千ヘクタールで、アメリカのIRADS(訳者注:放射線照射に関する報告と説明責任データベース)によるグローバルギャップは218ヘクタールで、日本の管轄機関は19の栽培地での生産を承認した。また、中国の管轄機関は149の栽培地での生産と288の梱包施設を承認した。
 2020年、バクザン省のライチの出回り期は5月中旬に始まり、7月末に終了する。現在の新型コロナウィルスの状況に合わせて、バクザン省はライチの生産量の50%を国内市場、50%を輸出向けの消費にまわす予定である。
 ソン氏は以下のように強調した。現在、国内外の多くの企業やバイヤーが、バクザン省のライチの買い取りと輸出の申請をしており、取引は順調に行われている。この会議の後、バクザン省は、より多くの国内外の企業やバイヤーが訪問、視察し、省の協同組合や企業と早期に正式な契約を結び、ライチの買い取りや消費が安定することを願っている。バクザン省はライチの収穫、加工、消費において、国内外のライチ生産者、企業、バイヤーを支援するもっとも有利な条件を整えることを約束した。
 バクザン省のライチの品質の評価について、農業農村開発省副大臣のレ・クオック・ゾアン氏は、バクザン省のライチは品質が維持、改善されているとともに、日増しによい農業実践のプロセスを踏み、食の安全性が向上していると認めた。バクザン省のライチは国内の特産品というだけでなく、多くの難しい市場を克服し、八か国での商標保護を行っている。
 中国広西チワン自治区の憑祥市にある企業の陵晶剛氏によると、バクザン省のライチは北京、上海、広州、深圳などの中国の各大都市で非常によく消費されているため、現在、バクザン省のライチブランドは中国国土で極めて有名だという。バクザン省のライチは粒が大きく、実が厚く、また、種が小さいことから中国の消費者に大変人気だ。
 会議において、国内外の多くの企業、卸売市場、果物協会代表は、ライチの消費のため最も有利な条件を整えることを約束した。ベトナムセントラルリテール社代表のファム・ティ・トゥイ・リン氏は、2020年のライチシーズンは、約500トンを消費するだろうと述べた。また、ハノイでライチのプロモーションウィークを開催し、全国のBigC&Goスーパーマーケットの38のチェーン店で販売を行う予定だ。ライチの直接販売以外にも、ライチの加工品や飲料を紹介し、外食時により多くの選択ができるよう力を入れている。 
 会議においてまた、企業やバイヤーは徐々に、少量の国境輸出から正規数量での輸出形態に移行して、商品の品質、生産履歴、食品の衛生と安全性、ラベリング、梱包規格に関する基準を十分に順守すべきであるという、ライチの消費を有利にするための多くの意見が出された。ランソン、ラオカイ省の管轄機関は、中国の管轄企業と協力して、ライチを輸出する各企業、バイヤーのためにもっとも有利な条件を整える。特に行政手続きや検疫手続き、通関、残業…また、2018、2019年のように輸出用ライチの輸送車の車道レーンを優先させる。
 ライチ消費促進事業を実施するバクザン省への支援として、工業・商業省副大臣のド・トゥオン・ハイは、引き続きベトナムのライチの価値を高めるために、工業・商業省は、各報道機関と積極的に連携して、品質、利点、ライチ利用における効用を消費者に向けて広く宣伝普及すると主張した。それと並行して、商業・工業省は、引き続き国外におけるベトナムの各代表機関と協力して、外国におけるベトナムの商務を指導し、特に中国、シンガポール、オーストラリア、日本などの重要かつ台頭して間もない市場において、積極的にライチのイメージプロモーションと輸出取引を促進する。
 この折に、バクザン省も「バクザン産ライチ」電子取引マーケットを正式にオープンする。

 

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( 翻訳者:金井千夏 )
( 記事ID:5363 )