ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、国連安全保障理事会議長に宛てたメッセージで、「ベトナムは常に国連憲章の遵守を確約しており、多国間協力メカニズムの強化に努力する」と明記した。

　６月26日の国連憲章調印75年記念に際し、ファム・ビン・ミン副首相兼外相は、国連安全保障理事会議長にメッセージを送った。
　ベトナム通信社はその全文を以下の通り紹介する：

　議長、
　本日は国連憲章の調印から75年の記念日になります。
　この重要な文書は、主権の平等・政治的独立・国家の領土保全・武力の行使あるいは武力を行使するとの威嚇の禁止といった各原則を含む、現代における国際関係の基本原則を確立しました。そして、平和と社会経済の進歩のために各国家を団結させるグローバルな組織である国際連合を創設し、同時に、人類の歴史において類を見ない規模の国際協力の枠組みを構築しました。

【参考記事：ベトナム、国際司法機関に関する安保理の作業部会の会合を主宰】

　今年年初に光栄にも私が議長を務めさせていただいた安全保障理事会の公開討論で、加盟各国は国連憲章に対する強力な確約を強調しました。また、安保理の議長声明は、国連憲章は平和・繁栄・公平の世界の基盤であることを確認しました。
　残念ながら、世界は完全な平和を未だ享受できていません。暴力は多くの地域で今も続いています。利己的な国益の追求は国家間の関係を損ない、相互の疑念を高めてきました。これは危険な傾向であり、特に、私たちを深く分断させる危険のある多くの複雑な問題に国際社会が直面しなければならない時には、なおさらです。
　私たちの多くがなお社会的に孤立している段階にあるものの、私たちは肩を並べ、国連憲章の価値と原則を強調し、確約していくことを確認する必要があります。
　ベトナムは常に国連憲章を遵守することを確約しており、特に国連やASEANなど、世界レベルおよび地域レベルでの多国間協力メカニズムの強化に努めていきます。
議長、
　平和実現のためには、戦争をなくす必要があります。持続可能な平和のためには、信頼、協力、平等、相互尊重を基礎に、各国がお互いに関わりあっていくことが必要になります。これは国連の創設者たちから託された宿願、重責であり、現代の私たちの責務でもあり、将来の世代のための平和に関する約束を守るためでもあります。
　まことにありがとうございました。

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（ 翻訳者:中本美希 ）
（ 記事ID:5453 )