越米二国間貿易協力関係を向上させる
2020年10月09日付 VietnamPlus 紙
越米ビジネスサミットで発言するブー・ティエン・ロックVCCI主席
越米ビジネスサミットで発言するブー・ティエン・ロックVCCI主席

 最近のグローバルサプライチェーンのダイナミックな変化によって、ベトナムは対米輸出国ランキングで12位から9位まで飛躍した。

 越米外交関係正常化25周年を記念して、10月9日にハノイで、在越アメリカ商工協会(AmCham)とアメリカ商工会議所(USCC)は、ベトナム商工会議所(VCCI)と共に越米ビジネスサミットを開催し、二国間の協力関係において多くの分野で積極的かつ実質的な発展を遂げてきたことを示した。
 サミットにおいて、ブー・ティエン・ロックVCCI主席は、多くの分野で二国間協力関係を築いた両国の政府と関係機関の努力を高く評価した。
 ダイナミックな動きにより、両国の経済界は現在、1994年と比較して170倍の貿易高をもたらした(1994年の4億5千万ドルから2019年の760億ドルまで増加)。
 最近のグローバルサプライチェーンのダイナミックな変化によって、ベトナムは対米輸出国ランキングで12位から9位まで飛躍した。ベトナムとアメリカの経済は日増しに相互補完性を強めている。
 ベトナムはアメリカへの輸出において水産物やカシューナッツ、繊維、履物といった品目に強みがある一方で、アメリカは機械やハイテク設備、航空設備、通信、エネルギー、液化ガス、農業原料などベトナムで輸入需要が高い品目の豊富な供給源である。ベトナムはアメリカにとって27番目に大きい輸出市場であり、16番目の貿易パートナーである。
 9000万人を超える市場規模に若い労働力、安定した政治と社会、オープンな経済政策、建設的精神による透明性、刷新への努力、政府の改革などにより、ベトナムは引き続き外国投資家を引きつける国としての評価を得ている。
 現在130以上の国と地域がベトナムへ投資をしている。そのうちアメリカは2019年にベトナムに投資した国と地域の中で第2位であり、総投資額は9340万米ドルで2019年のベトナムへの外国投資額の18.4%を占める。
 2020年第1四半期には、13の国と地域がベトナムへの投資を行なっており、アメリカは2010万米ドルと40.8%を占めトップに立っている。
 2020年6月現在、ベトナムへ投資を行う国と地域のうち、アメリカは11位に位置しており、全国63のうち42地域をカバーする988のプロジェクトと93億米ドルを超える登録資本総額がある。
 CitigroupやAmerican Group、Intel、Chevron、Ford、Starwood Hotel、AIA、Dickerson Knight Group、Coca Cola、Pepsi Cola、KFCなどの多くの有名ブランドがベトナムで確固たる地位を築いている。
 ロック氏は、在越アメリカ企業の投資・事業プロジェクトはベトナムの発展において日増しに重要性を増しており、ベトナムがより深くグローバルサプライチェーンへ参画するのを助けていると認めた。
 アメリカの多国籍企業は、社会的責任感が強く、経済成長や技術移転、管理技術の変化だけでなく、労働環境の改善や技術レベルの向上、収入の増加、労働者の生活改善、地域社会への積極的な参加といった社会の発展に寄与している。
 越米二国間の貿易関係をさらに高いレベルへ引き上げるため、2020年の越米ビジネスサミットで、ベトナム商工会議所は在越アメリカ商工協会と共に両国の経済界のイニシアティブを結集させ、ベトナムとアメリカにおいて、透明性があり好ましいビジネス環境を構築し、二国間での自由貿易協定締結を促進するため、越米合同のビジネス協議会を設立すると表明した。
 アダム・シットコフAmCham会長は、過去何年にもわたり、アメリカは引き続きベトナムの最大の貿易パートナーであり、二国間の貿易額は伸びていると述べた。
 「私は、二国間の貿易と投資の増加傾向は維持され、さらに伸びると信じている。重要事項の進展は経営環境を改善して、民間部門の力を強化し、経済と社会の発展を確実にして投資をさらに引きつけ、ベトナムの繁栄を促進するであろう」とアダム・シットコフ氏は述べた。
 越米企業間の経営事業の成果を振り返って、在ベトナムアメリカ特命全権大使であるダニエル・J・クリトンブリンク氏は、ベトナムはアメリカにとって最も速く伸びた輸出市場の一つであり、全面的な戦略パートナーであると強調した。
 ここにきて、クリトンブリンク大使は両国の貿易や航空、エネルギーの分野におけるより一層の発展を望んでいる。大使は、今挙げたような分野の事業は、両国経済に利益をもたらすため二国間貿易を促進し、越米企業間における全面的な経済関係をさらに深めると主張する。
 事業投資の環境改善に努め、経済界からの機会を主体的に掴むことで、貿易と投資における越米二国間関係はさらに引き続きダイナミックに発展するだろう。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岡部紘平 )
( 記事ID:5523 )