ベトナム、非同盟運動の閣僚級会議に参加
2020年10月10日付 VietnamPlus 紙
ダン・ディン・クイ国連大使
ダン・ディン・クイ国連大使

 非同盟運動の加盟国の代表は、世界の平和・安定・発展に対する試練、そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの未曽有の影響について、共通の懸念を共有した。

 ベトナム通信社の国連特派員によると、非同盟運動の閣僚級会議が10月9日、「バンドン会議から65年: 非同盟運動は団結し、より効果的、より適切に、新型コロナウイルス感染症をはじめとする世界的な試練に対処する」というテーマでオンラインにより開催された。アゼルバイジャンのアラズ・アジモフ外務次官が主宰し、非同盟運動加盟国54か国の代表が参加した。
 国連安全保障理事会の非常任理事国および2020年のASEAN議長国として、ベトナムは、平和で安定し持続可能な発展をする世界のため、紛争の防止、紛争および世界的な試練の平和的解決を最優先課題とすることを改めて確認した。
 会議では、非同盟運動の加盟国の代表が、世界の平和・安定・発展に対する試練、そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの未曽有の影響について、共通の懸念を共有した。また、多国間主義、国連、WHOに対する支援を強調し、パンデミックに共に対処するため、国際的な団結や協力の強化を呼びかけ、国連憲章および国際法の基本原則の遵守を促進するという約束を再確認した。

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 会議で演説したベトナムの国連駐在代表であるダン・デイン・クイ国連大使は、非同盟運動は、法の尊重や国際関係の民主化の推進、権力に依拠した政治行為への対抗、一方的な制裁や禁輸の撤廃促進などにおいて、主導的役割を果たし続ける必要があると強調した。
 非同盟運動はまた、こうした会議や、特に持続可能な発展についての戦略、プログラム、国際的なメカニズムを構築する交渉の過程において、各加盟国の民主的、公平、実質的な参加を確実なものにするためにも、国連や国際組織での立場の調整を強化する必要がある。
 現在のパンデミックの段階における試練を乗り越えるため、ダン・デイン・クイ大使は、各国は需要刺激策を効果的に実施し、保護主義に反対し、経済システムを改革し、同時に、この危機に対処し、持続可能な発展目標を実現するための様々な努力に対して、十分な資源を投入する必要があると述べた。
 非同盟運動は、バンドン会議の原則を維持し、運動の高尚な目標、特に主権平等の尊重、内政不干渉、国家間の関係における武力の行使および武力を行使するという威嚇の禁止、紛争の平和的解決の諸原則の実現に向け、共に奮闘するためにも、団結を強化する必要がある。

 この会議で非同盟運動加盟諸国は2つの文書を採択した。
 1つめは、バンドン会議、非同盟運動、国連憲章、国際法が掲げる目標・原則を再確認する共同政治声明で、財政危機、貿易における不平等、新型コロナウイルスのパンデミック、一方的な制裁問題、発展途上国に対する資源不足などに対する懸念を表明、非同盟運動が団結し、統一して、一部の加盟国を対象とした国連憲章や国際法に違反する一方的な禁輸措置を非難し、撤廃を呼びかける必要性を強調、そして、新型コロナウイルス感染症を治療する特効薬やワクチンに対して公平で効果的なアクセスを保障する必要性を強調した。
 2つめは、国連安全保障理事会の関連決議に基づいたアゼルバイジャンとアルメニアの間の紛争解決を支援するための特別声明で、非同盟運動の原則の立場に従い、アゼルバイジャンの独立、主権、領土保全を支持した。

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( 翻訳者:須賀麻莉子 )
( 記事ID:5525 )