ベトナムは平和維持活動への積極的貢献を約束
2020年10月17日付 VietnamPlus 紙
ダン・ディン・クイ大使(写真:カック・ヒエウ/ベトナム通信社)
ダン・ディン・クイ大使(写真:カック・ヒエウ/ベトナム通信社)

 ダン・ディン・クイ国連大使は、国連平和維持活動へ引き続き責任を持って主体的、積極的に貢献することを確認した。

 ベトナム通信社の国連担当記者によると、ベトナム政府国連常駐代表のダン・ディン・クイ氏は10月16日、第75回国連総会第四委員会の一般討論において、平和維持活動及び非植民地化について演説した。
 ダン・ディン・クイ大使は、国連平和維持活動が国際的な平和と安全、さらに発展のための平和的・安定的な環境の創出において重要な役割を果たしていると強調した。
 特に新型コロナウイルスの流行など、複雑な状況を受けて、国連は平和維持に関する基本的原則を高く掲げる必要があるとし、独立、主権、領土保全の尊重、内政不干渉、当事者の同意を得ること、客観性の保証、自衛や任務防衛の目的以外での武力行使を行わないといった原則を述べた。
 大使は、より複雑化する任務を遂行する各ミッションのためのリソースを保証する必要性を強調するとともに、ASEANと国連の協力と、地域と世界の平和と安全保障への貢献におけるASEANの役割と取り組みについても強調した。
 大使は、国連平和維持活動へ引き続き責任を持って主体的、積極的に貢献するというベトナムの公約を確認した。同時に、この活動の効果と質を共により高めるため国連や各国との協力を強化することも確認した。
 彼は、国連の1990年[訳注:年号原文ママ。1960年のミスプリか。]独立付与宣言や国連憲章、関連する各決議に沿った非植民地化の進展と各植民地の民族自決権の尊重の重要性を強調した。

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 国連は、各施政国の活動が、各非自治地域の人々の利益にマイナスの影響を与えないこと、これら各地域の経済、文化、社会の発展の促進の奨励、国連憲章や関連する各決議に従った民族自決権の実現の支援を保障する重要な役割を果たすことができる。
 特別政治問題及び非植民地化委員会(略称、第四委員会)は、国連総会の主な6委員会の1つで、特別な政治問題や平和維持に関する内容を討議する任務がある。
 第75回国連総会のこの委員会での一般討論は2020年10月9日から11月4日まで行われ、毎年討議されるプログラムの中の議題について話し合われる。[それらの議題とは]主に、平和維持の多くの分野、特別政治ミッション、非植民地化、宇宙空間の平和的利用に関する国際協力、放射能の影響、近東の国連パレスチナ難民救済事業機関の活動、被占領[パレスチナ]地域でパレスチナ人とアラブ人の権利に影響を与えたイスラエルの各行為に関する調査特別委員会の報告、などである。
 一般討論の演説には130の加盟国が参加する予定だ。
 現在まだ17の非自治地域が国連の管理下にあり、第四委員会の議題に上がっている。その地域とは、西サハラ、アンギラ、バミューダ、イギリス領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、フォークランド諸島(マルビナス)、モントセラト、セントヘレナ、イギリス領タークス・カイコス諸島、アメリカ領ヴァージン諸島、ジブラルタル、アメリカ領サモア、フランス領ポリネシア、グアム、ニューカレドニア、ピトケアン諸島、トケラウの17の地域である。

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( 翻訳者:山本美帆 )
( 記事ID:5535 )