ジェンダー平等と全ての女性と少女へのエンパワーメントの促進
2020年10月02日付 VietnamPlus 紙
グエン・ティ・キム・ガン国会議長
グエン・ティ・キム・ガン国会議長

 国会議長は、ジェンダー平等の促進と女性のエンパワーメントに関しベトナム国家は一貫した方針を持っており、国会を通して法的文書により制度化されていると強調した。

 10月2日(ベトナム時間)、第75回国連総会ハイレベルウィークの枠内で、「ジェンダー平等の推進と全ての女性と少女へのエンパワーメント」をテーマにした第4回世界女性会議25周年記念ハイレベル会合が開催された。
 コロナウイルス感染拡大の影響により、会合は、各国の指導者や代表者が録画し、国連本部(アメリカ、ニューヨーク)の大会議室で上映するという形式で行われた。
 グエン・ティ・キム・ガン国会議長も、国連加盟国64か国の上級指導者とともにこの会合にメッセージを送った。
 会合で、各国は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの保障と促進、公正で進歩的な性差別のない社会に向けた第4回世界女性会議(1995)で採択された北京宣言及び行動綱領の重要性と、過去25年間でこれらが確実に前進したことを強調した。
 各国はその経験を共有するとともに、ジェンダーに関する政策や法律の策定と実施における課題について協議した。北京宣言と行動綱領の実現が進んでいるにもかかわらず、世界は依然としてジェンダーの平等と女性へのエンパワーメントの目標を達成できない事態にあるとする意見が多数を占めた。特にコロナ禍においては社会の不平等が拡大する可能性がある。
 その上で各国は、この分野における効果的な実現方法、特に社会保障政策と公共サービスアクセスにおけるジェンダー的要素の確保、社会生活のあらゆる局面における女性の参加とリーダーシップをさらに強化するための多くの解決策を提案している。
 会議へのメッセージの中でグエン・ティ・キム・ガン国会議長は、北京宣言と行動綱領の実施は、女性のエンパワーメントと意思決定への平等な機会の確保を狙いとする法的枠組み改善の促進に貢献すると同時に、この分野における国家、地域、世界レベルでの実施体制を密接に結びつけたことを強調した。
 国会議長は、ジェンダー平等の促進と女性のエンパワーメントに関しベトナム国家は一貫した方針を持っており、国会を通して法的文書によって制度化されていると強調した。
 歴史を通して、ベトナム女性は文化的アイデンティティと伝統の創造、そして今日の現代ベトナム社会の構築と発展に多大なる貢献をしてきたと強調した。
 この機会に、国会議長は、地域および国際議会フォーラムを含む多国間フォーラムで、ジェンダー平等と女性へのエンパワーメントを促進するためのベトナムの貢献を共有した。同時に、2020年から2021年の任期における国連安全保障評議会の非常任委員、ASEAN2020の議長国および第41回ASEAN議会議長として、これらの重要なフォーラムで、女性と少女に関連するイニシアチブを優先的かつ継続的に推進し、真に公平な社会と持続可能で平和な世界に向けて各国と協力することを約束した。
 第4回世界女性会議は1995年に北京(中国)で開催され、北京宣言と行動綱領を通じて世界のすべての女性のための平等、発展、平和という目標に向けた決意を確認した。
 これまで、これら2つの文書は、女性の役割を推進する基礎となり、世界中の女性と少女のジェンダー平等に向けた最も統一された包括的な文書であると見なされている。

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( 翻訳者:桑原美卯 )
( 記事ID:5547 )