ハノイ市は、新型コロナウイルスを予防するため、マスク着用を厳格に点検するよう要請
2020年11月11日付 VietnamPlus 紙
新型コロナウイルス予防指導委員会会議で答弁するハノイ人民委員会ゴー・ヴァン・クイ副委主席。
新型コロナウイルス予防指導委員会会議で答弁するハノイ人民委員会ゴー・ヴァン・クイ副委主席。

 ハノイの指導部は、注意すべき5つの場所として、病院、停車場、公共交通機関、ショッピングセンター、スーパーマーケットや市場を挙げ、以上の場所では新型コロナウイルスの予防活動を厳しく監視するための人員を手配すべきとした。

 ハノイ市が11月11日に実施した新型コロナウイルス予防に関する会議において、市の人民委員会指導部は、各担当部局に対し、予防策の徹底的な実施とともに違反ケースへの厳しい処分を提議した。

   チェックポイントを通過した後はマスクを外してしまう…

 会議での情報として、ハノイ保健局副局長であるホアン・ドゥック・ハイン氏は以下のように述べた。ベトナムでは70日間連続して市中での新規陽性者が確認されていない。ハノイのみでは8月17日から現在に至るまで新型コロナウイルス陽性者は確認されていないが、新型コロナウイルスの状況は複雑に展開している。
 この結果を得ることが出来たのは、市の各担当部局の同時的で決然とした業務のおかげである。
 氏の情報によると、11月5日から現在まで、市の点検チームは、バディン区、タイホー区、ホアンキエム区、ハイバーチュン区、ミードゥク県において新型コロナウイルス対策業務を点検した。全体的には、それぞれの区と県は、市の共産党委員会と人民委員会の新型コロナウイルス予防策に関する指導を厳格に実施していた。
 しかし、いまだに、人々が新型コロナウイルスに対して自分本位に考え、公共の場でマスクはつけないという状況が残っている。
 具体的には、ハノイ保健局グエン・カック・ヒエン局長によると、市場やバスの停留所、公共の運動施設においては、いまだに多くの人がマスクの着用をしていない。また、集合住宅においては、新型コロナウイルス対策を十分に行っているところもあるが、無関心なところもある。
 ザーラム県においても、県指導部の報告書によると、複数のマーケットエリアにおいてのマスク着用率はたったの10パーセントであった。それに加え、先週には、市の警察がベトナムへ違法に入国しハノイに滞在している3人の外国人を発見した。即座に当局はこれらの外国人の隔離を実行し、規則に沿った処分を行った。
 保健局グエン・カック・ヒエン局長は以下のように述べた。「公共の運動施設では、ほとんどの人がマスクを着用おらず、監視する人員もいません。市場、集合住宅、バス乗り場の管理委員会は、責務としてマスク着用のチェックと厳しい処分を行う必要があります」。
 そのような中で、第2点検チームのリーダーである保健局チャン・ティ・ニ・ハー副局長は、ホアンキエム区の歩行者通りにおいて先日曜日に行った抜き打ちチェックの際には、ほとんどの人がマスクを着用していたが、警察のチェックポイントを通り過ぎると、マスクを外してしまう人がいた、と明らかにした。
 ハー副局長は以下のように述べた。「質問すると、皆、理由として、しゃべらなければならないから、または、飲食のためにマスクを外しているのだと答えます。もし、人々がきちんと着用しないのであれば、これはより厳しく監視しなければならないということなのです。各部局は、11月1日からは、マスクを着用していない場合、100万ドンから300万ドンの罰金が科せられる、ということを周知する必要があります」。

   マスク着用を規定とする

 会議での情報として、チャン・ティ・フオン・ラン商工副局長は、2020年11月はハノイのセール月であるため、上述の場所に出向く市民は非常に多い。そのため商工局は、市場からショッピングセンターやスーパーマーケットに至るまで、体温をチェックし、マスク着用を呼びかけるための人員を配備すべきという指導を行った。ショッピングセンターとスーパーマーケットは、比較的徹底して行っている、と述べた。
 「各区・県は、マスクの着用は規定であり徹底して実施するものだということを再認識させる必要があります」とラン商工副局長は言う。
 この実状を前に、ハノイ市人民委員会ゴー・ヴァン・クイ副主席は、新型コロナウイルス侵入の危険性は、冬が来ると上昇する、もし市民が新型コロナウイルス予防策を守らなければ、感染症感染の危険性は比較的高いだろうと述べた。
 注意しておきたいのは、市中で陽性者が出た場合には、これまで国が行ってきた新型コロナウイルス予防事業の成果が台無しになる、ということである。
 「現在から2021年1月まで各新型コロナウイルス予防策は引き続き実施する必要があり、予防策を展開させるための会議を毎週行います」とゴー・ヴァン・クイ副主席は強調した。
 重要であると認められたウイルス予防策は、定期的に実施する必要があり、市の人民委員会副主席は担当部局に対し、特に公共の場でマスク着用義務を引き続きPRするよう提議した。
 それに加えクイ副主席は、来週中に隔離エリアと不法入国の厳正な管理と決然としたマスク着用チェックがあると述べた。
 ハノイの指導者は、注意すべき5つの場所として、病院、停車場、公共交通機関、ショッピングセンター、スーパーマーケットや市場を挙げ、以上の場所では厳しく監視するための人員を手配すべきとした。
 「マスクを着用していない人の入店は拒否し、マスクの販売場所を出入口に用意すること」とゴー・ヴァン・クイ副主席は強調した。
 会議での意見として、ベトナム公共衛生緊急対応センター顧問チャン・ダック・フー博士は、ハノイ市とホーチミン市は、人の往来が多いため、新型コロナウイルス侵入の危険性が高いとされている2地域である。そのため現在一番重要なウイルス予防策は、より早い発見と、徹底した隔離、陽性者を隔離エリアから漏れ出させないことである、とした。
 「おそらく2021年の終わりか2022年のはじめには、運が良ければ新型コロナウイルスに対するワクチンが出来ているでしょう。したがって、現在一番重要なことは、保健省のアドバイス『5K』に従って予防策を徹底して行うことです。その『5K』の中でも一番重要とされているのは、やはりマスクの着用です」とチャン・ダック・フー医師は述べた。

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( 翻訳者:安部生紀 )
( 記事ID:5633 )