ラムドン省:第3回目の核・放射能事故対処演習
2020年11月11日付 VietnamPlus 紙
放射能の汚染レベルを検査するダラット原子力研究所の専門家チーム
放射能の汚染レベルを検査するダラット原子力研究所の専門家チーム

 演習には104人が参加し、ラムドン省ではこれまでで最大規模となった。演習を通じ、管理地区で核・放射能事故が発生した際の対処能力を向上させた。

 11月11日、ラムドンアルミニウム社(バオラム県、ロックタン町)、ラムドン省人民委員会が第3回目の核・放射能事故対処演習を行った。
 演習には、ラムドン省の専門組織とバオラム県の関係機関が参加した。
 ラムドン省人民委員会による演習シナリオによると、11月11日、ラムドンアルミニウム社で、物質の比重を測定するために使用されるガンマ線を発散する、セシウム137の密封放射線源を使用している工場Xで大規模な火災事故が発生。
 演習では、13人のスタッフが高温の中で作業に当たる。同時に、火災が拡大し、二つの放射性物質が漏れ、周辺の環境に放射線を放出する恐れが発生。
 その後、関連組織が規定に沿って展開された計画に従い、核・放射能事故に対処するオペレーションを実施した。

 演習に参加した各組織は、演習シナリオの各課題を滞りなく実施した。具体的には、ラムドンアルミニウム社は、放射性物質が漏れる火災事故が発生した場合の対応として、まず関連情報を収集・分析し、要員を現場に配置した。
 消防部隊は消火活動を行い、医療部隊は応急処置を行った。ダラット原子力研究所は事故現場の放射能を調べ、放射性物質を回収した。
 公安部隊と警備担当は現場を封鎖し、専門の関係当局は放射性物質を回収し処理した。
 ラムドン省人民委員会のファム・エス副委員長は、演習は基本的にシナリオに従い各項目をうまく実施できたと評価した。特に、技術面での成功裡の実施、演習に参加した各組織間のスムーズな連携、ラムドンアルミニウム社による入念な準備作業など、主要5項目について高く評価した。
 演習には104人が参加し、ラムドン省ではこれまでで最大規模の演習となった。また、放射性物質を扱う各機関、組織、地方のほとんど(主に医療分野)が参加し、演習を通じ、管理地区で核・放射能事故が発生した際の対処能力を向上させた。

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( 翻訳者:坂入菫 )
( 記事ID:5688 )