ベトナムに戻ったJICA海外協力隊員、任務を遂行
2020年12月10日付 VietnamPlus 紙
ロンアン省にて働く(看護活動)大森美和隊員
ロンアン省にて働く(看護活動)大森美和隊員

 12月9日、日本国際協力機構(JICA)理事長の北岡伸一氏は、新型コロナウイルス感染症の発生後初の海外出張でベトナムを訪れた。
 12月10日、北岡伸一氏は、任務遂行のためにベトナムに戻ったばかりのJICA海外協力隊員たちに会い、激励した。
 それ以前は新型コロナウイルス感染症が発生したため、世界中のJICA海外協力隊員全員が日本へ一時帰国しなければならなかった。
 11月25日、最初の海外協力隊員4人のグループがベトナムに戻り、14日間の隔離措置を終え、事業を行う地方へ戻る準備を整えた。
 北岡伸一理事長は隊員たちに、地方で住民たちと共に生活し互いに理解を深めることと、ベトナムの発展に貢献する活動を実施することの大切さを伝えた。
 今回ベトナムに戻ったJICA海外協力隊員は、ハノイ中央高齢者病院にて治療活動の協力を行う西山典子氏、トゥアティエン=フエ省障がい児・遺伝相談基金にて特別職業教育事業を行う清水沙悠梨氏、ロンアン省総合病院にて看護活動に協力する大森美和氏、アンザン省チャウドック市人民委員会のもとで観光活動支援を行う種市香織氏である。
 日本の海外協力隊員らは皆、今年3月に一時帰国して以来8か月もの間日本で待機した
後に任務に戻ることができた喜びと意気込みを表した。
 大森美和隊員は「私たちは任務に戻る最初のグループであるので、自らの任務を完了するために感染症の予防に注意することを念頭に置き、そうすることで国際協力の道を途切れさせないよう維持していきます」と述べた。
 2020年はJICAが日本の海外協力隊員をベトナムに派遣して25周年の節目の年である。
 1995年にJICAが日本語を教える隊員3人を派遣して以来、25年間で通算670人の隊員がベトナムの41省・都市に派遣されてきた。
 支援は日本語教育、保健、リハビリテーション、コミュニティ・スポーツ・農業・観光の発展、子どもや障がい者の支援など、幅広い分野に渡る。
 今回の隊員たちの活動再開を通し、JICAはベトナムの諸問題を解決するとともに、日越両国間の信頼関係が日増しに深くなることを望んでいると述べた。
 JICAは日本の海外協力隊員による地方の末端での活動を通して、ベトナムの経済・社会の発展に貢献し続けるだろう。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:須賀麻莉子 )
( 記事ID:5700 )