日本の富士フィルムがベトナムでSARS-CoV-2の検査キットを生産
2020年12月21日付 VietnamPlus 紙
日本、東京の富士フイルムグループ本社
日本、東京の富士フイルムグループ本社

 富士フィルムは、各段階における診断薬製造を専門とする合弁会社である富士フイルムユウワメディカルプロダクツベトナム責任有限会社に投資し、一月あたり200万キットの製造を可能にする。

 ベトナム通信社東京特派員によると、日本の富士フイルムグループは、ベトナムの自社施設を拡張して、COVID-19を引き起こすSARS-CoV-2ウイルスの検査キットを世界市場向けに製造する計画だという。
 共同通信は、富士フィルムグループが各段階における診断薬製造を専門とする合弁会社である富士フイルムユウワメディカルプロダクツベトナム有限責任会社に投資し、一月あたり200万キットの製造を可能にすると富士フィルムの幹部が発表したと伝えた。
 ただし、検査キットの生産開始時期は未定である。

 [関連記事:COVID-19の診断と治療における科学技術の研究と応用を優先する]

 富士フイルムの写真現像プロセスで用いる技術により、これらの検査キットはSARS-CoV-2ウイルスの抗原を迅速かつ簡単に検出する。
 日本では、富士フィルムは国の審査機関に製造・販売申請書を提出した後、東京西部の神奈川県にある自社工場で検査キットを製造する予定である。
 2020年5月にビンズオン省に設立された富士フィルムユウワメディカルプロダクツベトナム有限責任会社は、富士フィルムグループと長野県に本社を置く金型製造会社の株式会社ユウワの合弁会社である。富士フィルムが51%、ユウワが49%の資本を保有する。この合弁会社は2020年11月に各種診断薬の生産を開始した。
 抗原検査中、医師はガーゼを使って患者の鼻腔から検査用の鼻の粘液を採取する。
 本検査法の精度は、現在のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法よりも低いが、迅速かつ簡単に結果が出るため、通常、空港や患者と一緒に検査を行う場所で使用される。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:八木澤研人 )
( 記事ID:5728 )