ダクノン世界ジオパーク、新切手デザインの候補に
2021年04月14日付 VietnamPlus 紙
ダクノン省クージュト県エアティリン町にあるバンモー火山
ダクノン省クージュト県エアティリン町にあるバンモー火山

ダクノン省にあるダクノン世界ジオパークは、面積4700㎢で、数十もの地質学的・地形学的遺産、そして、総延長1万メートル以上にもなる約50の洞窟等からなる。



資源環境省は、資源と環境に関するテーマで自然の重要性をアピールする目的で、ダクノン世界ジオパーク(ダクノン省)を2023年の郵便切手に採用するよう提案する公文書を情報通信省に提出した。

ダクノン世界ジオパークは4700㎢超の面積を誇る地質公園で、省の自然面積の5分の2以上を占めている。行政区画では、省内1市7県のうちクロンノー県、クージュト県、ダクミル県、ダクソン県、ダクグロン県、ザーギア市を含む1市5県をまたぐ。

国内外の科学者によると、同公園全域には火口群・火山洞窟・滝といった数十もの地質学的・地形学的遺産があり、50の洞窟から成る総長1万メートルを超える東南アジア最大の火山洞窟群も存在する。さらにムノン族、マ族、エデ族といった少数民族の文化に触れることもできる。

これまでも、観光客は、中央高原におけるゴング(銅鑼)の文化的空間やダクノン省で最も古くから居住し土着の民族で最も人口の多いムノン族の生活文化空間に身をゆだねたり、ダクカル谷川やダクソン村で発見された石琴を見学したり、地元の少数民族の伝統的な祭礼や食文化を鑑賞してきた。

ダクノン世界ジオパークは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する世界ジオパークの一つで、国内では3か所目のユネスコ世界ジオパークである。このことは、資源環境省も認める2020年の資源・環境分野の象徴的出来事の1つといえる。

なお、今回の提案に先駆け、資源環境省は、2021年の記念切手の候補として、ベトナムの水文気象学の発展の礎を築いたグエン・シエン教授(1907~1997)、世界気象機関(WMO)から“百年観測所”に認定されたフーリエン気象台、ノンヌオック・カオバン世界ジオパーク、ドンヴァン・カルスト台地世界ジオパーク、チャンアンの景勝関連遺産、バイトゥーロン国立公園を提案している。

この他にも、スアントゥイ国立公園、カッティエン国立公園、バーべー湖、チャムチム国立公園、カマウ岬国立公園、コンダオ国立公園、ランセン湿地保護区、ウーミントゥオン国立公園などラムサール条約湿地に認定されたエリアが新しい切手の顔として紹介されている。

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( 翻訳者:斉藤彩香 )
( 記事ID:5869 )