軍評議会の統治機関を標的とした都市部ゲリラ
2021年06月02日付 その他 - ミャンマーナウ 紙

軍評議会側軍に武装して立ち向かう者が、市中戦の際に市民を傷つけないよう注意を払うとのことだ。

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有権者名簿に誤りがあったとしてクーデターを起こした軍評議会は、統治機構を上手く機能させることができず、連日爆撃や射撃に直面せざるを得ない。
クーデターから4ヶ月が経過した6月1日、あらゆる郡や区において、軍評議会のメンバーや地域の管理委員会、ダランと考えられる者が射撃、攻撃されている。
マンダレーのピージーダグン郡において、6月1日午後、第32高等学校の前にいた軍評議会のメンバーを、1人の銃を持った者がやってきて撃ち、兵士1名が死亡し、1名が負傷した。
マンダレーの国民防衛部隊(PDF)、ゲリラのリーダーであるネッカッ少佐は、銃撃は自分たちの仕業であること、マンダレーの5つの郡においても小規模の爆撃を行ったことをミャンマーナウに電話で伝えた。
「私たちPDFは、マンダレーにおいてゲリラ方式で活動を始めました。市民のみなさんは混雑しているような場所には行かないでください。電力会社支社や裁判所には行かないでください」と同氏が述べた。
PDFのメンバーはマンダレー周辺に隠れており行方をくらまし、市民が被害を受けることのないよう綿密に計画をしている、軍評議会の機構の主要な部分を標的にするといったことを同氏が述べた。
「市民を苦境に陥れている密告者(ダラン)、ピューソーティー(注1)らに上手く対処するために、私たちには計画があります。実行もしています。一部の計画はまもなく実行する予定です」と同氏が述べた。


都市部ゲリラ
反軍スローガンを唱えつつ民主主義を願う人、ミャンマー中の学生たちは、軍による容赦のない攻撃に直面した後、反撃できるように努力してきた。
民主主義を願ったデモの看板の場所には、銃や手榴弾がとって代わった。一部の民族武装組織の拠点に、一時的に来訪する者が大勢増えた。
その中で山地部と都市部での戦闘計画に参加した人々が参加する予定だとと大勢が関挙げている。まもなく軍武装組織と行政機関の責任者たち、密告者として情報提供をしていると想定される人間を標的にした攻撃が国中で発生した。
都市部ゲリラ活動を始めるため、密かに組織された青年団体の一部が、ヤンゴン、マンダレーの都市で出現している。
ヤンゴンにある都市ゲリラ軍の参加者は、本日(6月1日)正午に発生したミンガラドン区にある補給物流大隊323隊での爆発は彼らの組織の犯行であるとミャンマー・ナウを請け負った。
補給物流大隊へやってきた車を時間をかけて観察し、整然と準備をしてさらに大きな攻撃を行うと彼らは話した。
カイェーピン交差近くの物流輸送大隊の車を自分たちで爆破したと彼らが話した。本日朝、ヤンゴンのフラインターヤー区で暮らす郡管理委員会委員、かつ、ピューソーティー指導者と思われるサインリンゾーが攻撃された。著名なインセイン刑務所付近でも爆発が発生し、マヤンゴン第三地区管理委員会委員長も攻撃を受けた。

その爆破、攻撃を彼らと連携している都市ゲリラ組織が行っており、彼らの活動を国民に知ってもらうため準備していると都市部ゲリラ組織メンバーが話した。


国民を傷つけない
軍評議会の統治機関を標的に攻撃しているが、国民を傷つけさせないために特に注意を払い遂行していると、ミャンマー・ナウが電話でインタビューをした都市部ゲリラ組織のメンバーらが口をそろえて語った。
都市部ゲリラ攻撃への仕返しとして、軍評議会が多くの国民がいる場所に報復することを心配していると彼らは話した。
彼らは、国民を保護するために結成されたのであって、国民を攻撃させる場所を目標として選ぶことはないと、マンダレーの国民防衛部隊(PDF)ゲリラ組織のリーダー、ネッカッ少佐が話した。
「重要なことだが、多くの市民がいる場所を我々は決して襲わないということを、約束する」と彼は話した。
「もしそういったことが起きた場合、それらは勿論我々の仕業ではないということだ。軍評議会が反撃をして、市民に対して、誤解を生じさせるために行っていると言いたい」と彼は述べた。
軍評議会情報副大臣ゾーミントゥン准将は、道路上でのデモが減ってきた後、テロリストが公共的な場所、統治機構に火をつけ爆破して市民に懸念を生じさせるよう働きかけていると、5月19日にネーピードーで行われた記者会見で新聞記者たちに話した。
4月と5月には、各郡の教育委員会事務所と学校で、手製の地雷、火炎瓶による襲撃が計57回あったと彼らは話した。
ヤンゴン市のゲリラ組織のメンバーは、軍評議会側が報復爆撃をしてくる可能性があるので 市民は混雑した場所に行かないようにと話した。
「地元の人がいるところに来て、爆破攻撃したとすれば、射撃したのは、都市部ゲリラをしていた若者たちではない。軍評議会から支援を受けているピューソーティーのような組織のしわざである」と彼は話した。

注1 ピューソーティとは、クーデター後5月前後から活動が見られるようになった、軍を支援する武装集団。一般人の服装をしているが、一定の軍事訓練を受けているところから引退軍人などが参加しているといわれている。その他、連邦団結発展党(USDP)のメンバー、民族宗教保護協会(マバタ)やコミュニティの密告者(ダラン)などが関与しているといわれるが、詳細はさほど明確ではない。
記事番号5941参照

Myanmar Now 2021/6/1

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( 翻訳者:Y.M・K.Y・M.K )
( 記事ID:5973 )