ブルームバーグ:VinFast、アメリカで自動車生産工場建設予定
2021年03月02日付 VietnamPlus 紙
ファム・ニャット・ヴォンVingroup会長
ファム・ニャット・ヴォンVingroup会長

ブルームバーグ:VinFast、アメリカで自動車生産工場建設予定


VinFastのタイ・タイン・ハイ社長は、近い将来、同社がカリフォルニアに35のショールームと営業所を開設する予定であり、その後も引き続き拡大を続けるだろうと述べた。



ブルームバーグによると、ベトナムの自動車ブランドであるVinFastは、サンフランシスコに50人規模の自動車研究開発所(R&D)を設立した後、アメリカに自動車生産工場を建設する予定である。

これは、2022年にカリフォルニアで自動車を販売する準備をするための活動である。

VinFastを設立した億万長者のファム・ニャット・ヴォンVingroup会長はかつて、アメリカ市場に自動車を輸出するため20億ドルをVinFastに注ぎ込むとブルームバーグのインタビューで答えた。

VinFast社長のタイ・タイン・ハイ氏は、アメリカでの工場の建設予定時期と場所について詳細な情報は明かさなかった。

ハイ社長は以下のように強調した。「VinFastのビジョンはグローバルなスマート電気自動車メーカーになることであり、アメリカは私たちが全力を注ぐ最初の国際市場の1つです。まずはアメリカ市場向けのプレミアムモデルを開発します」。

専門家の意見では、北米の自動車市場は容易ではない。

フォードやゼネラルモーターズといった大手自動車メーカーが電気自動車に数十億ドルを投資しているだけでなく、他の投資家も逆さ合併を通じて、電気自動車分野のスタートアップを北米市場に投入するために資金を注ぎ込んでいる。具体的には、Lucid Motors Inc.やLordstown Motors Corp.、Fisker Inc.、Canoo Inc.、Xosなどである。

ベトナム自動車製造業者協会(VAMA)のデータによると、ベトナム市場では2020年に296,634台の自動車が販売された。

現代自動車が81,368台販売し、トップブランドである。

2020年、VinFastは約30,000台の自動車を販売した。同社は2021年までに45,000台以上の販売を目指している。

VinFastは、2021年12月にハイフォンの工場で製造された国内向けの電気自動車の引き渡しを開始する予定である。

ハイ社長は、VinFastはアメリカやベトナム以外の市場で勝利し、高い品質と高い安全基準、高度な技術、最新技術を備えたベトナムの自動車によって顧客を惹きつけることができると述べた。

近い将来、VinFastはカリフォルニアに35のショールームと営業所を開設する予定であり、その後も引き続き拡大を続けるだろう。

最近、カリフォルニア州は、VinFastに州の公道で自動運転機能を備えた電気自動車をテストするための正式なライセンスも与えた。

VinFastは来年、アメリカ市場で最初の電気自動車を販売することを目指している。ハイ社長は、VinFastがアメリカ市場に投資する投資額の詳細を明らかにしなかった。

新型コロナウイルスの感染拡大により事態はさらに困難になったものの、ハイ社長は、現在、VinFastが今後5年間利益を上げ続けるとの目標の実現に向け努力していると述べた。

人工知能を研究するVinAIの所長で、VinFastの自動車研究・開発所の責任者でもあるブイ・ハイ・フン氏によると、現在、VinFast の自動車研究・開発所はサンフランシスコとオーストラリア、ベトナムにある。

各研究開発所は、VinFastの電気自動車の自動運転技術の研究と開発を担当している。

フン所長は、「アメリカにあるVinFastの自動車研究開発所は、2022年にアメリカ市場で販売される電気自動車モデルの自動運転機能を直接開発している研究所です」と付け加えた。

VinFastは3つのSUVモデルの高級電気自動車を発表し、そのうちVF32とVF33の2つのモデルはアメリカとカナダ、ヨーロッパで販売される。

2020年9月、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、カリフォルニア州を「ゼロ・エミッション」州にするため、2035年までにガソリン車の販売を停止する計画を立てた。この方針は、VinFastがアメリカ市場で電気自動車の販売を促進する原動力にもなる。

ハイ社長は、これによりVinFastがより早く市場に参入し、アメリカ市場により強力に投資するようになることを強調した。

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( 翻訳者:岡部紘平 )
( 記事ID:6044 )