民間への酸素の供給をテインビュー造船所が停止
2021年07月14日付 その他 - ミャンマーナウ 紙


酸素ボンベの需要が増加しているときに、ヤンゴンのテインピュー造船所にある工場に民間へ酸素を供給しないよう軍評議会が指示

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 民間に酸素を供給しないよう、軍評議会がヤンゴン、ボタタウン区、テインビュー造船所にある酸素製造工場に指示があったと工場の責任者の1人が述べた。
昨日(7月10日)午後に指示があったそうだ。
「私達は省庁に関わる工場です。製造したものすべてをコロナセンターに送らなくてはならないという命令が来ているので、7月11日から私達は民間の個人に供給することはできないのです」とテインビュー造船所、機械エンジニア部門のその責任者は語った。
 テインビュー造船所の工場では、これまで朝9時から夜10時まで外部からの酸素ボンベの充填を行ってきた。
 1時間あたり、15リットル入りの酸素ボンベ10本強を充填できるその工場は、ミャンマー港湾局の管理下にある機械エンジニア部門が所有する。
 これまでに注文を受けたボンベは100本超あり、それに引き続き充填するかしないかはまだ決定していないとその責任者は述べた。
 どんな理由で禁止になったかはまだわからず、軍評議会の広報責任者に電話で尋ねるも応答はなかった。
 新型コロナウイルス第3波の渦中にあるミャンマーにおいて、感染力の強い変異ウイルスのせいで、感染した多くの患者が呼吸困難になっている。彼らは酸素が十分に得られなければ死んでしまうので、多くの酸素ボンベが緊急に必要となっている。
 新型コロナウィルスが猛威を振るっている一方で、軍部のクーデターのせいで行政や医療などの機関が崩壊している。その2つの敵に同時に立ち向かわねばならず、人々は困難に直面している。
 保健省の7月10日の発表によると、新規感染者数は国全体で4377人、ヤンゴンが最も多く884人、バゴーが2番目に多い762人となっている。
 同省は、多くのデマのために酸素の需要が増加し、その不必要な購入が障害になりうると報告している。
 しかし、救援グループによると、酸素ボンベの供給が追いつかず、酸素が不足しているという。
 新型コロナウィルス感染症が拡大しているカレー町でも酸素を必要とする人が列をなして待っている現状がSNSで共有されている。
 昨日(7月10日)カレー町で、新型コロナウイルス感染症の疑いで33人が死亡し、1ヶ月余りで500人以上の死者がでたと、ハカに拠点を置くチン・ワールド通信社が報じている。

ミャンマーナウ 2021/7/11

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( 翻訳者:Y.N )
( 記事ID:6063 )