ヤンゴンの慈善団体、多くの困難に直面
2021年07月30日付 その他 - ミャンマーナウ 紙
ヤンゴン市イェーウェー墓地、7月14日の様子
ヤンゴン市イェーウェー墓地、7月14日の様子

毎日の死亡者数が約100人であったヤンゴンで、新型コロナウィルス感染の第3波の時期、死亡者数は10倍、病人も何倍も増加していることが、多々不足が生じている慈善団体にとって、大きな負担となっている。

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コロナ第3波の間ヤンゴン市の道路をほぼフルタイムに往来し活動している慈善団体は、感染症防護用品の不足、資金の減少、団体員の体調不良等に直面している。
感染症を予防する際、基本となるマスク、手袋とPPE (個人用防護具)が希少になっていること、患者の運搬、遺体の運搬作業が積み重なって、搬送回数が増し、団体所有の車両にとって燃料費も問題になっていると、4つの社会支援団体がミャンマーナウに異口同音に語った。
軍事クーデター以前コロナ第2波の時期、国家が安定していた時に集めていたものを、慈善団体同士分け合って使っていて、今後1週間以内に在庫がなくなる可能性があるということが分かった。
「防護用品を新たに購入するより、我々は燃料を工面しなければならないため物品の購入に力を入れられない。以前からの在庫を使用してきた。それが尽きたらマスク、手袋くらいは使い、外科用のもの(PPEのような手術室で使用する防護服)などは無くなったとしても、引き続き協力していくと決めている」とシュエータンリン葬儀支援協会創設者のコー・アウンナインウィンは述べた。
彼はまた慈善団体のメンバーの中には発熱しているボランティアもおり、隔離して療養させていること話したが、その数は不明である。
「そのうち一部は季節性インフルエンザのようだ。診察に行く勇気はない。診察にいって陽性になれば活動できなくなることを懸念し、内密に治療し体調がよくなったら加わるということもある」とコー・アウンナインウィンが述べた。
安全上の理由から匿名を希望するフラインターヤー区に拠点を置くある慈善団体の責任者も、感染症対応防護用品が不足しているのは事実であること、しかし現状防護よりも活動が成立するのに重要な燃料費がよりかさむので、その問題に第一に直面していることを述べた。
緊急に酸素ボンベを必要とする人に供給しているドーポウン区、ヌェーエー・スンニ・ジャーメー・モスクの社会支援慈善団体にとって、医療用手袋を探して購入することさえ困難であることを、ウー・ゾーミンラッ事務局長が7月19日に述べた。
7月中に、新型コロナウイルス感染症によって連続して3人の死亡者が出たチーミンダイン区を拠点とするアーマン慈善団体の広報担当者が、軍評議会の統制下でのコロナ第3波では過大な損失があったと述べた。
「我々のところでは3人とも、自分たちの団体のメンバーでさえ助けることはできなかった。今酸素ボンベを借りにくる人にもなんと言えばよいかわからない。我々のところにボンベはもうない」と彼は述べた。
アーマン慈善団体に所属する24歳のコー・ミンミャットゥー、29歳のコー・ウィンナインウー、60歳位と見られるウー・テッモーらが7月10日から毎日1人ずつ亡くなった。
その3人は第1波、第2波の時期には、コロナの予防、治療を援助し、予備消防士としての任務を積極的に担った人々であったこと、コロナ第3波が大打撃を与えた7月初めにコロナに罹患したと上記の広報担当者が述べた。
ヤンゴン市では通常[1日に]100人余りの葬儀があるが、7月第1週には約1000人が死亡していることを、昨日(7月19日)、軍評議会の市開発委員会の一人が、軍所有のミャワディテレビで述べた。しかしコロナによる死亡者は100人余りのみだと同氏は述べた。
文民政府の時代、新型コロナウィルス感染症第1波から第2波の間に、支援救助活動に携わった国民統一政府(NUG)の人道省大臣ウィンミャッエー博士は、軍評議会が発表したリストは、現状とは大きくかけ離れているだろうとの見解をミャンマーナウに語った。

ミャンマーナウ 2021/7/20

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( 翻訳者:AF )
( 記事ID:6076 )