ラカイン州の一部難民キャンプにおいて、難民の生活状態が悪化しており、精神疾患者が出てきている
2021年10月14日付 その他 - ナリンジャラ 紙


ラカイン州にある一部の難民キャンプで、難民の生活状態が悪化しているため、精神疾患患者が出てきているという情報が入っている。

前述の難民となっている人たちは、ラカイン州で発生した戦闘によって、住居を離れて難民となり、他の地区に住んで約3年になるということがわかっている。

現在の難民キャンプにおいて、生活状態が悪化しているため、彼らの心には多くの傷があると、チャウトー市にある鉄道駅難民キャンプに住んでいるウー・ソーテインアウンはナリンジャラに話した。

「私たちの今の難民キャンプは、狭すぎる部屋に多くの家族と住まなければならない。安全、自由が無い。若い娘や息子と言えば(特に安全や自由が無い)。家に帰りたいと言っても、地雷があることが怖い。夜が明けると、日が暮れることだけを祈っている。心には、たくさんの傷がある」と言う。

現在のラカインにおいて、戦闘が停止していると言っても、難民の元に十分な食糧や援助が無いこと、制限の中で生活する必要があること、難民キャンプの近くにある森林や河川で、食べ物になるものを探し、地雷と武器の残骸の危険をとても心配する気持ちといった、心理的な憂鬱さに直面している。

ヤテータウン郡チャウタン村の難民ドー・マチェーが「私たちには食べ物が少なく、貧しい状態で自分の家から離れてしばらく経つ。女性はより一層気落ちしている人たちも多くいる。精神的に落ち込んでいる人も多い。自分は失ったものも多い、家に戻るにも地雷が除去されていないので命の補償はない」と言った。

そして難民問題に一生懸命対応しているラカイン民族協会(REC)と別の3つの組織が、難民の心理カウンセリングを一部の専門家に対応してもらうように準備していることが分かった。

REC書記ウー・ゾーゾートゥンが「難民キャンプにいる人々、心に傷を負った人たち、普通な人と違って寝ることも食べることも不規則な人々に対して心理カウンセリングを受けさせるために行動している」と話した。

現在、難民キャンプ2カ所で難民2人を職員として任命し、キャンプの中で心に傷を負った人たちがいる場合、RECへ連絡するように指示していることも分かった。

そして連絡が来た場合に、REC経由で関連の専門家のカウンセリングを受けさせると言った。

ラカイン州では、現在までの難民の数はキャンプに住んでいる人が6万4千人、キャンプ外に住む人2万4千人がいるとRECの統計から分かった。

記者:ティンザヌウェ 
ナリンジャラ(Narinjara) 2021年10月14日

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( 翻訳者:K.M K.Y )
( 記事ID:6122 )