戦争避難地域内で新型コロナウイルスによる死者が50人以上まで増加
2021年11月04日付 その他 - カンターラワディタイムス 紙
ある戦争避難地域内で医療ボランティアが新型コロナウィルスの検査を実施している様子
ある戦争避難地域内で医療ボランティアが新型コロナウィルスの検査を実施している様子

戦闘が発生しているカヤー州(翻訳者注:原文ではカレンニー州)ディモソー郡と(翻訳者注:シャン州の)ペーコウン郡内にある戦争避難地域で現在発生している新型コロナウイルスの感染が増加し、死者が50人以上出ているとカレンニー人権団体のディレクター、ウー・バニャーが語った。

 「私たちの地域では現在も毎日陽性者が出ており、死者も現在50人を超えてしまった。どうにもならない状況が徐々に増えてきた。陽性者の人数が増加してきた。村人たちにも高熱を出す者がかなり多い。毎日のように診療所にかかっている人がとても多い。新型コロナウイルスに感染して亡くなった人たちが50人以上いる。これはIDPs(国内避難民)が避難しているエリアの話だ。西側では感染者が多い。私たちは現在までロイコーの東側ではそのような情報を聞いていない。ディモソーの東側とパルーソでもそのような情報は聞いていない。しかし私たちが聞いた情報は、ディモソーの西側とペーコウン郡内で感染の記録があるということだ」と先のウー・バニャーが語った。

 戦争避難地域であるロイコー市の東側、ディモソー郡、パルーソ市西側では季節の移り変わりで体調不良や発熱する人が増加するように新型コロナウイルスの感染も増加していることが分かった。

 ディモソー郡西側とペーコウン郡、および州境(翻訳者注:カヤー州とシャン州の州境)一帯に診療所を開設し、戦争避難地域内でも社会福祉団体、巡回医療団、ボランティア従事者、医療組織などの組織が連携して活動に取り組んでいることが分かった。

 現在もバスターミナルでは、医薬品を輸送できない、到着まで時間がかかる、注文した医薬品が必要な場所に届かないなどの問題に直面していることが分かった。避難民キャンプと村落地域では新型コロナウイルスの陽性患者を隔離して治療しているが、一部の場所では自宅で自分のやり方で治療を行っていることが分かった。

 戦争避難地域と村の中では医薬品が十分にないため、治療を施している組織が互いに医薬品を融通し合うこともあり、地域内の少数民族の医療組織とも連携して取り組んでいることが分かった。

 発熱した人々が新型コロナウイルスの陽性かどうかを調べる検査キットが無く、防護服(PPE)も十分に無いため、発熱した人全員を検査することができないことが分かった。

 「以前に戦闘から避難したときに亡くなった人がいた。彼の場合は新型コロナウイルスに感染していた可能性が高い。しかし現在は村の中で再び生活するようになって、状況が少し回復している。そのあとに新型コロナウイルスによって死んだというようなことは聞いてはいない」とパルーソ郡を巡回して治療を行っている人物が語った。

 新型コロナウイルスの感染者が増加してきたため、医療サービスの提供ができるよう、メンバー7人でカヤー州顧問評議会(KSCC)支配下の医療委員会を11月3日に組織し、NUGの国民新型コロナウイルス予防抑制委員会と連携して取り組んでいることが分かった。

カンターラワディタイムス 2021/11/4

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( 翻訳者:OR )
( 記事ID:6151 )