戦闘で農業が出来なくなったモーマウ郡の住民は食糧不足に直面している
2021年11月03日付 その他 - カチンニュースグループ 紙


バモー県モーマウ郡アローブン近くで4月に起こったミョウティ・サラウンコンの戦闘で農業を停止させられた地域の人々は現在、生活が困難であるということが分かった。

アローブン付近一帯にあるヌンラン、コンロー、ミョウティとナウンエインをはじめとする村落では、焼き畑と稲作を始めようとした時期に戦闘から避難したので、現在、食糧不足に陥っているとヌンラン地域の住人一人がKNG情報局に述べた。

「戦闘は私たちの地域で最悪の状態になった。住み続けることが出来なくなったので、ほぼすべての住人が近くの村に逃げなければならなかった。問題は戦闘だけが再び落ち着いたということだ。一方で地元の人々は生活が非常に困難だ。それは農作物の植え付け時に何も植えるチャンスが無かった。逃げなかった家族というのは武力攻撃で命を落とすのを心配して、毎年行っている植え付けを諦めなければならなかった。私たちは援助を求めている」と述べた。

この地域に住んでいる地元の人々は毎年、生活のために焼き畑と稲作を主に優先して行っている人々である。

他の地域では収穫時期を迎えているが、上記の村で支援を必要とする人々に、組織として来年2022年の年明け過ぎまで援助が必要であると上記のヌンランの地元民が引き続き述べた。

「私たち地元民は焼き畑と稲作でしか生計を立てることができない。だから、来年再び農業を行うことを望んでいる。したがって2022年年明け過ぎまでの3、4カ月支援して欲しい。今、私たちは食事さえも困難だ」と続けて述べた。

今年の3月と4月には、ドーポンヤン準郡付近のミョウティ、コンロー、ヌンラン、シーヘッを始めとする村落の東側の丘陵地帯にいるカチン独立軍KIAに軍評議会が空路で毎日やってきて爆撃するので、地元民はモーマウ郡に逃げなければならなかった。

現在、生活に苦しんでいる村(の規模)は1か所につき約300戸前後で、100人以上の人が村に住んでいる(翻訳者注1)、とミョウティ地域の住人の一人がそのように付け加えた。

「戦闘から逃げているのは事実だ。しかし町では新型コロナに感染するのを恐れて、ほとんどの人が村の家に帰って暮らしている。家に帰ってきても外に出て仕事をすることは出来ない。近隣には軍隊がいて取り調べて殴られるのが怖い。安全はない、食事もない。かなり厳しい」と述べた。

さらに、その地域では生活のための移動もあらゆる方面からの抑圧に直面していることが地元の人々から分かった。

2021年11月3日 KNG

翻訳者注1:家屋が300戸前後あり、住んでいる村人が100人以上となっているのは、おそらく本来の住民はもっと多いが村に戻っている住民が100人以上、残りはまだ避難している、という意味であると考えられる。

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( 翻訳者:S.A )
( 記事ID:6153 )