KNU統治地域の地元民にタイ政府が新型コロナウイルスワクチンを接種
2021年12月02日付 その他 - カレンインフォメーションセンター 紙


タイ-ミャンマー国境のKNU(カレン民族同盟)統治地域内の地元民に対して、タイ政府から本日12月2日に1回目の新型コロナウイルスワクチン接種が行われた。

国境地帯で病気の流行を阻止するためや物品の売買の仕事のため、また、救急医療の必要が生じた場合に国境を越えての治療を可能にすることを目標とし、ワクチン接種を行ったとタイ側の責任者が述べた。

ワクチン接種は、本日、タイ国側のメタリ村、タウンイン川の岸辺で開始し、メタリ村と川を挟んだKNU統治地域であるパレコー、パレカー、カレデー、モーペーコ村をはじめとした村々から地元民1000人に対して無料でワクチン接種が行われたとモーペーコ村の裁判官であるソーナイントゥーがKICに述べた。

同氏は「国境地帯では、タイ側の人たちが接種しなければならないように私たちにも接種してもらいたい。体調が悪くなってタイ側にある病院へ行かなければならないとなると、ワクチンを打っていなければ行くことができない。病院に行く機会を失うことになる。さらに今は国境を以前のように開けておくことが出来ない。それで、買い物に行くときに接種して初めて、行くことができるということだ。タイ側は病気の流行を抑制できるよう、私たちの方も感染を防げるよう、このように実施しなければならない」と述べた。

このワクチン接種において、タイの保健省の職員自らワクチン接種に出向いており、KNU側は仮設テントでの接種場所を準備しなければならなかったともモーペーコ村の裁判官が続けて述べた。

KNUが統治する地域の地元民に対して、タイ政府が今回1回目に接種してくれたワクチンはシノファーム社製のもので、2回目は今月12月27日にまた行われると責任者が述べた。

同様にタイ側のメタリ村付近のメタン、ノボー、メタリ、メタウォなどの村の、川を挟んで反対側のKNU統治地域内の地元民らに対しても、同じくワクチン接種のためにタイ政府が準備を行っていると知ることが出来た。

KIC 2021年12月2日

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( 翻訳者:KI )
( 記事ID:6191 )