逮捕したPDFメンバーのスマートフォンを使って、軍評議会が情報収集
2022年01月17日付 その他 - エーヤーワディタイムズ 紙


(ヤンゴン)/1月12日

逮捕したPDFメンバーのスマートフォンを使い、フェイスブックのアカウントを追跡することで、軍評議会が情報収集をしていることが、フェイスブックのSNSユーザーの話から分かった。

逮捕されたPDFメンバーのスマートフォンに保存してあった電話番号がフェイスブックのSNSページで検索されていたと、ヤンゴンにいるPDFメンバーに近しい人が述べた。

「この間、私たちの知っているPDFメンバーが数名逮捕された。その後私の携帯にフェイスブックからSMSが一件届いた。それはフェイスブックアカウントのパスワードを忘れましたと要求してはじめて着信するコードで、自動的に送られてくることはない。このように私と同様コードが自動的に届いている人がいる」とヤンゴン市のPDFメンバーに近しい人が、エーヤーワディ・タイムズに話した。

そのような手法で彼らは、逮捕したPDFのメンバーと交流のある人のフェイスブックのSNSアカウントにある名前、写真、住所をはじめとする個人情報を集めることができていると、フェイスブックをSNSとして10年以上使っている人が述べた。

「このように電話番号をフェイスブックで検索すると、実際に電話番号とフェイスブックアカウントを紐づけている人のものならば、そのアカウントに登録してある名前や住所の他にもプロフィール写真を得ることができる。電話番号でなくGmailアドレスと紐づけているならそれはできない」とフェイスブックをSNSとして10年以上使っている人がエーヤーワディ・タイムズに話した。

軍評議会は、逮捕されたPDFメンバーのスマートフォンの着信、発信履歴をオペレーター経由で得ているので、それらの電話番号でフェイスブックにログインすることによって、Facebookから送信された認証コードをSMSで受け取ることになっていると、フェイスブックミャンマーチームに近しい人が述べた。

その他にも軍評議会がオペレーターから得た電話番号の電話[SIM]カードを複製して、フェイスブックからログインしてアクセスすることはできるが、その持ち主がそれを使用している場所を軍評議会は突き止めることはできない。それを発信している場所を知ることができない。どこで使用しているかを突き止めることはできない、と同氏は引き続き述べた。

「今逮捕されている人の着信履歴を軍はオペレーターからいつでも得られる。そうなるとそこで得た電話番号でその人のフェイスブックに、ログインして侵入し見るだろう。発信のないアカウントでも電話番号を知っているので、彼らは電話カードを複製することができる。そのためパスワードを電話カード経由でたどって、アカウントを見ることができる。それは、今電話番号とアカウントを紐づけている人、身を隠している中で逮捕された人と繋がりがあった人ならば自分のアカウントが安全でないということを意味する。しかし彼らがアカウントを入手しても、メッセンジャーでチャットしたのを消さずにいたら、彼らがそれを知ることができる状態にあるが、アカウントをどこから使っているかを軍評議会は突き止めることができない」とフェイスブックミャンマーチームに近しい人がエーヤーワディ・タイムズに話した。

革命に参加している人は情報セキュリティの知識に以前よりも注目して欲しく、電話番号でアクセスできるフェイスブックのアカウントはGmailによってのみ紐づけて利用するよう変更すべきだと情報技術に詳しい人は考えている。

「革命の同志は情報セキュリティに特に重きを置くべきだ。現在のところ軍評議会は利用可能なすべての方法を使ってくるので、自分のできる限りの方法で回避する必要がある。フェイスブックの利用者としてすでにチャットし終わったメッセージを削除しておくこと、電話番号と紐づけているアカウントならばGmailに変更して2段階のアプリケーション認証に切り替えることなどをするべきだ」と情報セキリュティのエキスパートが警鐘を鳴らした。

エーヤーワディ・タイムズのニュース部のアンケート調査により、軍評議会は春の革命に参加している人の電話カードを複製し傍受して盗聴していること、革命軍のメンバーの情報を入手しているということが分かった。

ミンカ/エーヤーワディ・タイムズ  2022年1月12日

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( 翻訳者:Y.N. )
( 記事ID:6249 )