燃料油価格が高騰しているため、無料で救済活動をしている人たちは一層の困難に遭遇
2022年03月08日付 その他 - ウエスタンニュース 紙


燃料油価格が非常に高騰しているので、葬儀支援をしている人々は支援の際に以前より一層の困難に見舞われ、ガソリン/軽油の価格が再び下がることを期待している。
 ラカイン州内で葬儀支援をしているところで活動が滞りなく進められるよう燃料油の価格を下げてほしいことを、葬儀組合が述べている。
 ラカイン州において無料での葬儀サービスを家まで出向いて支援しているシュエヤウンミッター基金においては、燃料油代金が1か月につき約500万チャット以上かかっていると、組織長のコー・ミンテーワーが述べた。
 「私たちの組織は今現在のところ、ガソリンの問題に直面している。昨日はガソリンを入れるのに1リットルにつき2000チャット以上かかった。先月はガソリンが(1リットル)1200チャットだったにも関わらず1か月で350万チャット支払った。今月はすでに500万チャット支払っている。理由は、葬儀の送迎を無料で行っているからである。私たちの組織は完全に無料で活動している。気持ちで支払いたければその分だけもらっている。だからガソリン価格を下げてもらいたい」と述べた。
 シュエヤウンミッター基金は、支援を求められればどこの場所かを問わず無料で活動しているのと同時に、病院を退院した患者、交通事故(の負傷者)や遺体搬送のほか、現在は飲料水に関しても支援しているとコー・ミンテーワーが述べた。
 「ガソリン価格が1リットルにつき800、900チャットであったとき、ヤンゴンに患者一人を搬送する場合、シットゥエからアンまで3万チャット分のガソリンで搬送できた。現在はシットゥエからアンまで10万チャット分のガソリンを入れなければならない。この時、お金のある人は60万チャットを寄付してくれた。お金が全くない場合も、支援を要請してきたら私たちは搬送しなければならない。なぜなら私たちは社会支援組合の活動をしているからだ」と述べた。
 現在、同基金は女性部、男性部と二つに分かれており、救急車10台とその他活動用の車が2台、合計12台を所有していることがわかった。
 そのほか、チャウトー市からシットゥエ市に患者を搬送する際、以前は往復でガソリン代が3万チャットであったが、現在は4万チャット分入れないと足りないため、貧しい患者にとっては厳しくなっているとチャウトー市ピュースィンミッターパラヒタ組織のトップであるコー・ニープが述べた。
 「チャウトーでは治療ができない場合、私たちの組織がシットゥエに送り届けている。現在ガソリン代が高くなっており、私たちもお金がたくさんあるわけではないので、貧しい患者にとっては厳しい状態になっている。時々、私たちは患者に対して、場所が遠いからといって援助をお願いしなければならなくなっている。どういうことかというと、距離があるため、1万チャットでもいいから可能な範囲で支えてくださいとお願いしなければならない状況だ。全額を私たちが負担することはできないためだ。地元の人々を円滑に支援できるよう、ガソリン価格を下げてほしい」と述べた。
 同様に、ミャウウー市からシットゥエ市、シットゥエ市からミャウウー市に遺体を搬送する場合、以前は往復でガソリン代が7万チャットでよかったが、現在では10万チャットかかっていると、ミャウウー市ヤダナーパーラ社会支援組織の事務員であるコー・テッパインソーが述べた。
 ミャンマー国内において、2022年3月4日現在、燃料油の価格は、オクタン価92(翻訳者注)のガソリンで1リットル2010チャット、オクタン価95のガソリンで1リットル2065チャット、プレミア軽油1リットル2035チャット、普通軽油1リットル2035チャットとなっている。

ウェスタンニュース 2022年3月8日

翻訳者注:ガソリンのオクタン価について、日本ではJIS規格でレギュラーがオクタン価89以上、ハイオクが96以上と定められている。

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( 翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(SA) )
( 記事ID:6283 )