軍評議会がINGO/NGOの往来を禁止したことに対する意見
2022年09月23日付 その他 - ディベロップメントメディアグループ 紙


ラカイン州にいる戦争避難民とムスリム避難民に食糧やその他人道支援をしている国際NGO、国内NGOに対し、軍評議会は移動を禁止したことがわかった。

9月16日からマウンドー、ブーディータウン、ヤテタウン、ミンビャー、ミャウウー、ミィエボンなどの郡に対し、治安を理由として州安全国境省が往来を制限しており、いつまで制限するのかはわかっていない。

ラカインにおいてミャンマー軍とアラカン軍(AA)が戦闘を繰り返した後、軍評議会から国際/国内NGOに対して移動を制限したことに関し、政治家、民間組織および戦争避難民の見解をディベロップメントメディアグループがまとめた。

ウー・アウンタウンシュエ(元国民代表院(下院)議員)
 諸外国が支援している組織に対しこのように移動の制限をするということは、国際的な人道支援の合意に含まれる事項に彼らが違反している。このように人道的支援を行うことは、国際人道支援合意に含まれる通りに行っているのだ。国際的にも実施している。
そのため、移動を制限することは人道に関する件に違反しているのだ。人権を侵害しているのだ。よって、この軍政府は人道的ではない。彼らの行いはかなり下劣であると国際的にも言われるほどなので、かなり残酷な政府だと言える。
 私たちの地域は戦闘が起きている地域だ。そのため、農業生産もない。主に国際的に支援をしてくれていることで成り立っている地域の一つである。それで移動制限を意図的に行ったのだ。そのように行ったことで人々が飢えと苦しみに直面するような状況をわざと作り出したと思う。ラカイン州にいる人々への支援をこのように制限したことは意図的なものだ。困難に陥る状況をわざと生み出した。大きな恨みをもってやったと思う。そうしたことで人々にも飢えや悪い結果がたくさん生まれてくる可能性がある。

ドー・ニョーエー(代表)ラカイン女性ネットワーク
 戦闘が発生している間で、国際的支援を実施したい組織や人道支援をする組織、国際/国内NGOを規制したことは、すべての国民に対して人道支援を停止したようなことになっている。さらに、食糧支援を遮断していると思う。このようにしたことで、本当に苦しむのは戦闘から避難している人たち、そして避難民キャンプにもともと住んでいる人たちの場所が非常に窮屈になっていくだろう。また、戦闘が近くで発生している村の人たちはみな飢えるだろう。今は、どのようであっても移動するなと言って動きを止めているので、国民が飢餓に直面するようにしているのだと思う。
 重要なのは、軍評議会の外部には見せられない本心の中で、(ラカインに住む)国民とアラカン軍を(一体であるかのように)混乱して見る視点はかなりたちが悪い。理由は、(アラカン軍とは関係なく)私たちのラカインでは社会的弱者を支援するボランティア活動だけを行っている人たちもいる。また、可能な範囲で同様な活動を行っている組織もある。私たちもやっている。このような組織は移動が難しくなった。苦労して集めておいたものを協力支援したい。しかし、移動が難しい。このように移動の制限をしたことに対して強く抗議する。なぜなら、この制限はすべきでないからだ。本当に質素に暮らしている国民をとても苦しめる。(軍評議会の)このような本心が現れてきたことで私たちは大きく失望せざるを得ない。

ウー・マウンエーチョー(戦闘避難民)チャウトー郡ピャインタイン村
 避難民を支援してくれる国際/国内NGOを制限しているということは、避難民の生活が一層困難になると思う。私たちは制限を再び取り消してほしいと言いたい。何かの場合には判断して避難民に対して人道的な観点で厳しく制限しているものを再度緩和してもらいたい。私たちは政府(軍評議会)からのコメ支援は4か月くらい得られていないが、世界食糧計画(WFP)のような組織からの支援金などで苦しいながらも生活していく中で、国際/国内NGOに制限を課すのは避難民にとって一層先が見えないものとなる。
 私たちは国際/国内NGOに頼って生活せざるを得ない。彼ら(軍評議会)が米を支援してくれず非常に困難に陥ったときに、支援してくれていたこうした組織の活動を止めることは、私たち避難民の生活において頼るものがなくなり、希望が無くなり、多くの困難に直面していると考える。実際にも困っている。だから、支援してくれるNGOの移動禁止について再考し、人道的観点から緩和してくれるようお願いしたい。

ドー・テインウィンイン(戦闘避難民)ミャウウー郡ウェッフラ避難民キャンプ
 今、食糧支援も途絶えていると聞いた。しかし、支援をしてくれてもくれなくても、避難民キャンプに暮らさなくてはならない。理由は、子供たちと一緒だからだ。何かの時に大人は山の中に逃げ込むことができる。今の状況で山の中に逃げ込むとすれば、飛行機で向こう側を爆撃しているので、不安を抱えながらそこにいなければならない。今、国際/国内NGOに制限を課したというと、困難が多くなる可能性がある。私たちは村にも住むことができない。今は食糧も途絶えているので心配だ。衣食住から何もかもが足りていない。
 以前と同様、そうした組織の難民支援を再開してほしい。なぜなら、戦闘避難民キャンプにも仕事がない。村に住むのも状況が悪い。恐怖の中で暮らし、逃げていなければならない。今は困難がたくさんある。

ドー・マサンイー(戦闘避難民)ヤテタウン郡ゼーディーピン避難民キャンプ
 国際/国内NGOからの支援が得られないなら、一層困ることになるだろう。村にも帰れない。こうした組織が支援できなければ困ったことになる。食べ物を買うにも逃げてきたので何も持ってこなかった。今は、村人たちのところで食事を分けてもらわなければならない。とても困っている。食べることと生活することにとても困っている。食事も満足には食べられない。
 私たちは食糧支援をお願いしたい。今、必要な食糧もない。あと2日分くらいしかない。全員飢えてしまう。今、支援も来ない。支援してほしい。食糧も無くなると聞いている。今朝も米と唐辛子だけしか手に入らなかった。あとは何もなかった。以前は豆や魚の干物も手に入った。今は食糧がなくなってきているので今朝は唐辛子をおかずにご飯を食べなければならなかった。

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( 翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(SA) )
( 記事ID:6495 )