(社説)ミンアウンフラインと軍指導者に処罰を与えることとテロリスト軍の解散を除いて解決法は他にない、また、血ぬられた負債については議論するまでもない
2022年11月19日付 その他-キッティッメディア紙 紙


 2021年2月1日、ミャンマーでテロリストのミンアウンフラインが率いるファシスト軍が不法に権力を掌握し、平和的にストライキを行っていた何千人もの人々を路上で頭部を狙って残酷に射殺した。
 市民を殺害する際に、ミンアウンフラインは「怖くて行動できないようなことは何もない、何でもできる」という言葉の通り残忍に撃ち殺すよう命じたように、若い部下たちも「死ぬ勇気がある奴は出てこい」という愚かな言葉によって配慮もなく、非武装で平和的にストライキをしている人々を銃撃し殺害した。
 2021年2月から現在2022年11月まで、ミンアウンフラインと軍指導者らのファシスト的な命令で国民に対する非常に卑劣な殺害、弾圧、村落全体への放火、幼稚園と児童らへのヘリコプターによる射撃、国民とINGO職員を車上でまとめて射殺し放火したこと、政治囚を絞首刑にしたこと、軍事的な標的ではない音楽イベントへの戦闘機での爆撃、軍事的標的ではない鉱山を爆撃したこと、国民への強姦などの非人道的戦争犯罪、大量殺戮(ジェノサイド)といった罪を犯してきた。
 軍による戦争犯罪に関しては写真やビデオの証拠が多くあり、ビルマ民族自身がビルマ軍の卑劣さを言葉ではなく自身で目の当たりにしている。
 ミンアウンフラインと軍指導者らが人々を残忍に殺していたものの、人々は恐れることなく、軍事独裁制度、ファシスト軍を根絶やしにしたいという思いが日増しに高まってきている。
 国民としてはテロリスト軍と共に暮らすことを心から全く望まないので、軍の解散、市民を拷問し殺害した戦争犯罪人ミンアウンフラインと軍指導者らを処罰するという判決だけを願っている。
 軍事独裁制度とファシストである軍をミャンマーの国土から完全に排除することが人々の政治的目標である。
 ミンアウンフラインと軍指導者たちは、2年近くの間クーデターに完全に失敗し、軍権力者と軍に対する国民全体の反対が高まっていることを心配している。現在も状況をコントロールできていないように、将来も状況を維持することが容易ではないことを軍指導者はわかっており不安視している。
 彼らにとって最後の脱出口である2023年の形式上の選挙も全国民と国際社会、国内外の誰も受け入れないことをテロリスト軍はよく知っている。
 武器と権力をもってつけ上がり、厳しい態度で「誰とも交渉しない」「諸外国を相手にする必要はない」「少数の友好国とだけ手を組んでいく」と威勢の良かったテロリスト軍は、退路を断たれている。
 退路を断たれている軍指導者と軍は11月17日に国家顧問ドー・アウンサンスーチーの経済顧問であるオーストラリア人ショーン・ターネル教授、イギリス元大使ヴィッキー・ボウマン、日本人の(映像)ディレクター、ミャンマー出身のアメリカ国民、有名な政治犯である(僧侶)シュエニャーワー師、ウー・ミャエー、ドクター・ミョーニュン、作家のマウン・ターチョーを含む一部の政治家の釈放によって脱出口を探して模索している様子がみられる。
 ASEAN 特使であるカンボジアの外務大臣も囚人の釈放後すぐにミャンマーを訪問すると発表し、その旅程では逮捕・拘束されている国家顧問ドー・アウンサンスーチーとの面会許可がおりる可能性があるという情報も軍関係者が意図的に発表した。
 クーデターを起こした際、面会対話についてそっけなく強い態度を示していた軍が、現在は面会しての対話も準備ができているという、生来の良くない性質によって諸外国を欺く状況を作り出した。
 しかし、ミンアウンフライン、軍指導者と軍が理解していないのは、現在軍として本当に対話したくても、時間的にかなり手遅れであることだ。人々は軍隊を受け入れること、見ること、会うこと、聞くことをすべて望まないほどにまで憎悪している。
 ミンアウンフライン、軍指導者とファシスト軍はただの悪党、殺人集団であり、議論のテーブルを囲んで、ミャンマーの人々と国の未来について政治的に決定、討論する権利はない。
 不当に権力を奪取したテロリスト軍にとって、反省し国と国民を良くしたいという意思があるならば方法が一つだけある。奪った権力を人々の支持する政府のもとにすぐに引き渡し、軍を解散して彼らが犯した罪を法廷で認め罰せられることだけだ。
 テロリスト軍による戦争犯罪や大量殺戮は非常に多く、命を失った国民や正義のため、ミンアウンフラインと軍指導者らは自覚をもって自らの罪を認め、罰を受けるだけだ。
 テロリスト軍は政治討論の相手ではなく、(本来)持たない権力を奪取した犯罪者の軍である。軍は何千人もの人々を抑圧・逮捕して殺した殺人軍でしかない。大量殺戮を行った血に染まっている軍である。
 テロリスト軍が消滅しない限り永遠にミャンマーの軍事独裁制度を終わらせることは不可能だ。国際社会と国連としては、対話の場はミンアウンフラインの軍と軍事独裁者の長寿に肥料を与えるようなものであるだろうと理解しなければならない。
 ファシズムの気質で占められている軍は、絶対に対話によって変えられるものではない。
 「曲がった犬の尾を竹筒の中に入れる(訳註:「無駄なことをする」ということわざ)」と言うように卑劣な軍は自らが窮地に陥った際に国際的な支援を得る議論の場や対話において見せかけの行動によって騙している。さらに騙すために準備をしている。軍は機が熟せば再び残忍になることをためらわず誰のことも気にしないだろう。
 一方、ミャンマーの人々としては軍の残忍で非人道的な行為によって亡くなった命のために血の負債を返してもらうことを望んでいる。「血ぬられた負債は議論するまでもない」という言葉は人々の心から生じた願いである。
 ミャンマー国民にとって一つだけの政治的な救いとなる答えは、ミンアウンフラインと軍指導者を処罰すること、そしてクーデター軍の解散以外にはなく、血ぬられた負債は全くもって議論するにあたらないことを強調する。

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( 翻訳者:K.Y. )
( 記事ID:6556 )