サイクロンにより全国で21人の死亡を軍評議会が公表 シットウェのロヒンギャ難民キャンプでの死者については明らかにしていない
2023年05月16日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙
写真:Getty Image
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超大型のサイクロン・モカが直撃したラカイン州シットウェ市近郊のロヒンギャ難民キャンプでは多くの死者がいるにも関わらず、軍評議会は全国でサイクロンにより亡くなったのは21人だけだと公表した。

このサイクロンにより管区や州の769地区/村落区で住宅11,532棟、宗教施設と僧院120箇所、学校163校、病院と診療所29棟、通信用電柱11本、空港2箇所、市場1箇所、政府関連施設112箇所が被害にあったと、軍評議会が昨日(5月16日)の夜明らかにした。

全国的な死者21名のうちラカイン州の20名とエーヤーワディー管区の1名という以外、詳細は明らかにされていない。そのほか死者21名のうちにシットウェ市の煉瓦造りの壁が崩れ、死亡した役人1名と兵士2名も軍評議会は加えた。

シットウェ市近郊の海岸沿いにあるロヒンギャ難民キャンプでは、サイクロンでの死者が多いことを国連機関と住民らが確認したのにもかかわらず、軍評議会は死者数に加えて発表することは全くなかった。そのほか、サイクロンにて突然の浸水が起こり、マグウェ管区シンピューヂュンでは水に流されて3名が亡くなったことも軍評議会は発表しなかった。

シットウェ市近郊にあるロヒンギャ難民キャンプのいくつかに本紙が昨日訪れ取材をしていたところ、ブメー(バーサー)地区とその近隣一帯では死者が20名以上発生したことが分かった。ブメー(バーサーヤー)第17区画において亡くなった人たちの中には1歳半の子供1人も含まれ、チューナーメー(50歳)、バーヌ(65歳)、チョージーダー(25歳)、アドゥーゴーニー(40歳)、マズーヤ(45歳)であったと、遺体を埋葬する際に立ち会ったヨーエーミャーは認めた。

2022年の統計によれば、シットウェ市の近くにロヒンギャ難民キャンプが13箇所あり、避難民の人数が10万人を超えている。

強いサイクロン・モカのせいで、ラカイン州シットウェ市の近くにあるロヒンギャ難民キャンプで死者が出ていることに対して調査するように奮闘している最中であり、行方不明者が多くいると国連難民高等弁務官(UNHCR)の責任者が先日述べた。

「ラカイン州およびその他のサイクロンの被害を被った場所で死者が出たことを知り、UNHCRとしては遺憾である。当初の情報に基づくと難民キャンプでの死者は溺死であった。行方不明者もいる」とUNHCRの広報官であるReuben Limが述べた。

本日14日の午後にシットウェ市近くから、時速140マイル以上で陸上を通過していったサイクロン・モカのせいで、シットウェ市を含むラカイン州の多くの郡で甚大な被害が出ており、被害を受けての死傷者も引き続き出ている。

ラカイン州北部のヤデタウン郡、ドンパイッ村では地元住民が避難していたお堂が崩壊したために14名の死者が出た、と元議員のドー・キンソーウェーが先日明らかにした。

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( 翻訳者:A.K HR.M K.Y HN.M )
( 記事ID:6661 )