CDMを行っているある女性教師へのインタビュー
2023年06月07日付 その他 - タンルインタイムズ 紙


2023/2024教育年度の間に軍評議会が統制して開校できた公立学校に通う生徒は600万人を超えたが、学校に通えない子どもたちも数百万にのぼる。教育を受ける機会を失った子どもたちは、軍評議会と革命勢力との間の軍事紛争が激化したザガイン管区、マグェ管区とカヤー州に最も多く存在している。

そのため、軍評議会と革命勢力の間の紛争が激化したザガイン管区の生徒の教育を受ける機会、直面している困難な状況に関してCDM(市民不服従運動)に参加するある女性教師と連絡をとってインタビューを行った。


*まず初めに、ザガイン管区の生徒の教育を受ける機会についての状況に関してお聞かせください。

私たちの学校は基礎教育課程の生徒達の教育に力を入れています。力を入れているというのは、軍評議会の学校が開校できないためです。こちら側、ザガイン管区周辺では市内の第一、第二、第三高校があるならそれらを軍評議会は開校できません。国民統一政府(NUG)の移行期間での教育を支持しているというより、私たちは教育において、子供達の教育を受ける機会が失われないようにという目的を持って、共に活動してきました。革命を主導する組織であるNUGの指導で実行していくにあたり、今年は子供達の年齢と学年が合うようになりました。コロナによっても約一年遅れてしまいました。クーデターの後すぐの時にも私たちは革命開始後数ヶ月という時期でした。教育が始められませんでした。二年くらい遅れてしまった子供達の教育を、私達が手の届く範囲で、彼らが教育を受ける機会を二年間失ってしまったために、学校教育が遠ざかってしまうことを心配して皆で共に活動してきて、現在では子供の年齢と学年が合うようになり、学校も再開することができました。多くの子供達が、移行期間の教育を行っているNUGの学校に通っています。中には武装勢力に参加している人もいます。

教育の機会が失われたCDMに参加する生徒達と革命勢力のため、さらなる教育プログラムを実施するというワークショップを私達はうまく行ってきました。機会をどのように作っていくかということについて計画がありました。私達の地域であるザガイン管区、マグェ管区といった地域としては、基礎教育学校の生徒達の教育を受ける機会は99パーセントほど得られています。軍評議会の学校ではなく、移行期間の教育である自主自立を謳った国民主体の学校においてCDMに参加する先生達が先導して教育を実践しているので、彼らの年齢において、彼らが達しているべき学年に達しています。これまでの成果を享受しています。

*困難な中でも、教育を実施しているといいますが、現在はどの学年まで開講し、教えることができていますか。

小中高の現在は12年生(訳者注:高校3年生)までです。変化してきた新制度に対応して生徒が到達しなければならない学年に徐々に移行できるように実施してきました。昨年は、11年生を最終とすると、旧制度の10年生が残っていました。旧制度の10年生も(高卒資格を同時に与える)NUGの全国大学入試を受験しました。これは、基礎教育の修了のようになっています。新制度では子どもたちの最終学年は12年生で、私達は彼らにも教え始めています。教えているのは幼稚園から12年生までです。

*生徒たちに教育を与える場ではどのような困難に直面しているのでしょうか。

自分たちの教育ができる地域(NUG側が支配している地域)はある程度あります。戦線が拡大しなければ、という意味です。戦線が拡大してきたら私たちは学校を閉鎖し、避難をしています。(NUG側で)支配しているといっても、学校は誰が所有するというものでもなく、国民のもの、国民の学校です。私たち国民の学校を開く時、何をしてきたのかというと、つまり、非人道的な軍評議会が何をしてきたかというと、彼らに対し何も反抗していない教育を受けている子供たち、逃げ回っている子供たちの学校を爆撃してきます。燃やしてきます。一部の学校は破壊されてしまいました。戦線が拡大してきたら学校を残らず燃やすというので、一部の地区では建物は破壊されました。

子供たちにとって教育を受ける場所はすでにありません。(しかし)私たちは意気消沈していません。学校というのは場所があって初めて成立するものではないのです。木の下でも学校となりえます。僧院の宿坊のなかでも学校となりえます。場所を間に合わせで作って教えます。場所の問題や、勉強用の机や椅子の問題があることはあります。うまい具合に私たちは解決することができます。私達の地方ではコピー機がなかったときは印刷代が高くなることがあり、また運送するときに路上で軍に没収されて取り調べを受けます。テキストを軍に燃やされます。押収されます。私たちの教育に関して最も難しいことはというと印刷されたテキストを手に入れることでしょう。
(翻訳者注:クーデター前の政府が作った新しい教育制度用のテキストは、クーデター後の軍評議会も使用することにしており、軍評議会が管理・配布している。そのため、軍評議会管理下の学校以外で使用するためにテキスト(あるいはそのコピー)を運んでいるのがわかってしまうと、没収されるようである。)

*これまでの話に加えて最後に何か補足はありますか?

私たちの市内の学校について、補足します。私たちが聞いたところによるとカニー市内では学校に必ず通わせなければならない、つまり軍評議会の学校に必ず通わせなければならないという命令を耳にしています。正しいことかそうでないことか判別できないCDM不参加の人たちがいったい何を教えるためにこのような命令を軍評議会が出しているのでしょうか。彼らの学校に通いたくないので行かないのです。このように抑圧して命令していいのでしょうか。一般の生徒の親世代も、彼ら(軍)と関係が近い親世代も、この問題に直面しています。問題に直面している今、軍評議会の学校に通わせることを望まずNUGの学校に通わせたい者は、私たちとともに協力し問題を解決するように連携して下さい。自分と思いを同じくする人同士で連携して解決を図ってください。ニュースから取り残されないようにしてください。それを親世代のみなさんに伝えたいです。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:G.M, A.I, A.K, K.T, K.P, K.Y )
( 記事ID:6681 )