ルン・ゴック・ホアン自然保護区:潜在力に満ちた観光地点
2023年04月23日付 VietnamPlus 紙
【写真①】手つかずの美しさを持つ、ルン・ゴック・ホアン自然保護区
【写真①】手つかずの美しさを持つ、ルン・ゴック・ホアン自然保護区

ルン・ゴック・ホアン自然保護区:潜在力に満ちた観光地点


ハウザン省にあるルン・ゴック・ホアン自然保護区は500種類以上の植物、動物を保護する場所で、その中にはベトナム・レッドリストに名前が載っている動物や多くの希少な薬草が含まれている。



“これ以上の名声は待つだけです。私を育ててくれた筌(うけ)が仕掛けてあるロンフン運河に帰ります。”
時を超えた生命力を持つ口承の民謡の一節が観光客をルン・ゴック・ホアン自然保護区(ハウザン省フンヒエップ県フオンビン社、「社」=村)に誘う。

老農夫のグエン・ヴァン・ニョーさんは幼いころからロンフン運河のほとりに住んでいて、ルン・ゴック・ホアン自然保護区は一年中、水につかり、その水はとても深く青く、水産物、特に魚が豊富な場所だと語った。

開拓時には、湿地、窪地、低地という立地条件のため、多様で豊かな淡水湿地の生態系のある多くの自然の池や泥沼がまだ残されていた。

ルン・ゴック・ホアン自然保護区はハウ川西部流域のへそと考えることができる。この地域の植物には、多くの種類の小型の木本植物やつる植物、草本植物がある。動物や水生動物も無数にいる。

グエン・ヴァン・ニョーさんによると、以前はロンフン運河には魚が多すぎて捕りきれないほどだった。人々は雷魚やナマズのみをつかまえ、スネークスキングラミーのような他の種類の魚は捕らず、小さな魚には触れもしなかったという。

グエン・ヴァン・ニエンさんは現在80歳だが、まだ若かった頃、この運河で筌の仕掛けをし、魚を捕っていたことを鮮明に覚えている。「筌を一つ仕掛けたら、それを引き上げる時は、筌の底を手で支えて持ち上げなければならない。上の方を持ってはならず、そうすると、魚の重さでたちまち壊れてしまう。」

ルン・ゴック・ホアン自然保護区の責任者であるルー・スアン・ホイさんによると、保護区は500種類を超える植物や動物を保全している場所であり、その中のいくつかの動物はベトナム・レッドリストに載っていたり、多くの希少な薬草であるという。

ハウザン省のコミュニティ・ツーリズム開発の課題に関し、プロジェクトを立ち上げた組織の代表者は、ハウザン省と近隣地域の観光商品間の競争が日々激化していると指摘した。

エコツーリズムのモデルは、もはや国内全国の観光にとって新しいものではないが、ハウザン省の特産品の競争力はいまだに高くなく、域内他地域の同様の産品との厳しい競争に直面しなければならない。したがって、ハウザン省は新しくユニークな産品、ツアーサービス、観光ルート、参観場所などを用意し、明確な違いを生み出す必要がある。

ルン・ゴック・ホアン自然保護区のエコツーリズム開発の特徴の一つである“私を育ててくれた筌を仕掛ける”体験ツアーはまだ注目もされていないし、投資もされていない。

最近行われたハウザン省の指導者らと会合において、ファム・ミン・チン首相は、ルン・ゴック・ホアン自然保護区はメコンデルタ、特にハウザン省の貴重な財産であり、生態系や自然の観点だけでなく、ハウザン省の革命闘争の歴史や伝統とも関連したものであり、よって、原生林の森やその森林環境を厳密かつ科学的、そして効果的に維持し、保護していく必要があると強調した。

その上で、チン首相は、農業農村開発省が中心となって、資源環境省および関係機関と協力して、ハウザン省人民委員会が、法律の規定に基づき、合理的、科学的、効果的な観光開発と結びついた自然や生態系環境の持続可能な保護を行いつつ、長期的で持続可能なハウザン省の経済社会の発展を目指すという目標に沿って、ルン・ゴック・ホアン自然保護区でのエコツーリズムに関するプロジェクトを立案できるよう指導していくことを指示した。

それは、ハウザン省やメコンデルタの特色あるエコツーリズムの開発と結びついた保護区の保全にとっての好条件であり、地域の経済社会の発展に貢献するものである。


【写真①】手つかずの美しさを持つ、ルン・ゴック・ホアン自然保護区

【写真②】ルン・ゴック・ホアン自然保護区観光

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( 翻訳者:志知真帆 )
( 記事ID:6731 )