ザガイン大地震の影響で大学入試の答案用紙が破損した生徒63,000人以上の名誉を守るため、合格を与えず再試験を実施すると軍評議会が発表
2025年04月28日付 その他-キッティッメディア紙 紙
ザガイン大地震の影響で大学入学試験[訳者注:全国一斉に行われる高校卒業と大学入学資格取得を兼ねた試験。合格の点数に応じ各大学に出願する]の答案用紙が破損した生徒63.000人以上に対し、名誉を守るため合格を与えずに再試験を実施すると、軍評議会は昨日、自身のプロパガンダ紙を通じて再度発表した。
3月28日に発生した大地震のため、マンダレー大学では入学試験の答案用紙約40万枚が焼失したが、この答案用紙はマンダレー、ネーピードー、ザガイン、カチン州の受験生が解答したものであること、そのため、答案用紙が破損した生徒を対象に、来たる6月16日から再試験の実施を開始する、と軍評議会が発表した。
「名誉を守るためというのは、例えばマンダレー地震のために全員に合格を与えるとしよう。そうなると、全員が合格を与えられた時代に合格した学生だというように一部の人から言われるようになるだろう。このようなことに耐えられるだろうかということも考えなければならない。何を言おうと、学生全員は自身の自尊心や努力を披露したいのである。それゆえ名誉を守るために、試験を再度実施するものである」と軍評議会の教育省、研究・調査・評価局の総局長、チョーチョーセイン博士が軍評議会のプロパガンダ紙で述べた。
6月中に再度実施する大学入試では学生63,000人以上が再受験しなければならず、200ヶ所近くの試験場が開設される予定だとわかった。
軍評議会の教育省、教育研究・計画・訓練局の臨時総局長、キンティーダー博士は大学入試の再試験は公平を期すために実施すると述べた。
「試験を受けて合格することで自分に自信を持ち、自らの名誉や他人に対する公平性を守ることができる」と同氏が述べた。
マンダレーの生徒の保護者や多くの市民は、大学入試を受験した当時、地震は発生しておらず、落ち着いて受験に臨むことができたが、再試験が実施される際には被災のために家が倒壊したり、経済的に破綻したり、家族が亡くなったりという状況に置かれていること、それゆえ学生も、保護者も、再試験の受験は容易でないと考えられると話した。
「答案用紙が破損したのは自然災害が原因だ。学生に再受験する責任はない。全員に合格を与えるならばこの問題を心配せずに済む。現在、地震のために皆が苦労しており、安心して試験に臨むことは難しい」とマハーアウンミェー区の生徒の保護者の一人が話した。
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( 翻訳者:I.M )
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