エーヤワディー管区で子供を学校に行かせることのできない親に就学するよう軍評議会が圧力
2025年06月02日付 その他 紙
エーヤワディー管区で様々な事情により基礎教育学校に通わせ続けることのできない児童生徒の親たちに、警察を含む合同組織が巡回して圧力をかけ、学校に行かせようとしていることが地元住民への聞き取りで明らかになった。
軍評議会の支配下にある教育職員、行政長、警察を含む合同組織が、6月1日から様々な事情で基礎教育学校に続けて通わせることのできない児童生徒の親の家を一軒一軒訪れ、子供を学校に行かせるよう圧力をかけていると話した。
ボーガレー郡の保護者の一人は「なぜ引き続き登校させないのか、就学年齢の子供の名簿を持っている。どうして学校に手続きしに来ないのかと、家まで聞きに来た。支援してあげるなどということは一言も言わなかった。学校に行くべき年齢で学校に行かせないなら、取り締まりの対象になる、とだけ言った」と話した。
エーヤワディー管区内のボーガレー、モーラミャインジュン、チャイラッ、ハインジー島、パテイン、チャンギン、マウービン、ヒンダータなどの郡で、軍評議会が任命した行政長、軍支配下の警察と教育職員が、就学年齢の子供を学校に行かせなければ、訴えられると保護者に言い、圧力をかけていると言った。
管区の教育局とその関係者は「どんな目的かわからない。名簿を作らせたというのはその通りだ。なぜ学校に通わせることができないのかを、生徒の保護者を訪問し、親しみと敬意をもって、話し合うよう言われた。圧力をかけたり、脅したりするようなことはさせられていない」と言った。
学校に通わせる諸費用は増加、学用品の値上がり、戦闘の発生などさまざまな困難によりエーヤワディー管区では現在教育年度において、基礎教育学校に通わせ続けることのできない生徒が40%越えになり、就学児童生徒の割合が減少してきていると、管区教育局とその関係者が明らかにした。
そのほかに今年の教育年度で、学校に通わせている生徒たちに対して軍評議会が補助をすると発表していた、教科書、鉛筆、ボールペン、ノートなども十分に入手できていない、もしくは全く受け取れていない事態も生じているとわかった。
軍評議会は、2025年5月22日に基礎教育学校への就学受付を始め、6月2日に新学期を開始した。
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( 翻訳者:K.H )
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