国際社会はミャンマーの地震復興から目を背けてはならないとICRCが訴え
2025年06月30日付 その他 - エーヤワディータイムズ 紙
国際社会はすさまじい破壊力のザガイン地震による甚大な被害を受けたミャンマーの地震復興から目を背けるべきでないと、国際赤十字委員会(ICRC)が訴えた。
去る3月28日に起きたザガイン大地震がミャンマー市民の脆弱性に追い打ちをかけており、組織による支援はあるものの、震災からの復興のためにいまだに多くの支援が必要とされているとICRCは言う。
「地震後、人々が自分たちの暮らしを立て直そうと奮闘しているところを目の当たりにし、胸を痛めています。継続中の武装紛争によりすでに大きな被害を被っていた人々の暮らしの崩壊が進んだという事実を忘れてはなりません。彼らの復興への道のりのあらゆる段階において、私たちは彼らと共にあります」とICRCヤンゴン代表部ミャンマー事務所長のArnaud de Baecque氏が述べた。
地震の被災者は収入を得るための仕事を失ったことに加え、物価の高騰により、基本的な食料、医薬品および衛生関連用品の購入が困難になっているとICRCは言う。
「世界はこの事実から目を背けてはなりません。国際社会は、彼らに対しさらなる援助を行わなければなりません」とICRCヤンゴン代表部ミャンマー事務所長Arnaud de Baecque氏が述べた。
ICRCは、地震により甚大な被害を受けたマンダレー管区、ザガイン管区、バゴー管区とシャン州で、111,000人に対し、ミャンマー赤十字社やその他の友好関係にある組織と連携し、飲み水、食料、雨避けシート(ビニール)、日用品、太陽光(ソーラー)発電による照明等、緊急ニーズに対応するため資金援助を行ったことをICRCが発表した。
また、病院と移動診療所を通じて、医療サービスを提供したように、マンダレー、ザガインとシャン州の地震で大きな被害を受けた45 ,000人超に対し、住居の再建、清潔な水とトイレの確保のための活動を行ったことが分かった。
ミャンマー国内の武装紛争に参加する全組織が国際人道法を遵守し、全ての被災地に住む人々に対し、人道支援を届けるための現地訪問を広範にわたって認めるべきだとする主張をICRCは発表した。
ザガイン大地震により、ザガイン管区、マンダレー管区、ネーピードー、バゴー管区およびシャン州で3700人以上が死亡、5000人以上が負傷し、50人近くが現在もなお行方不明であることが軍評議会の統計により分かっている。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:HI )
( 記事ID:7180 )